老後のことも視野に入れて人生設計をしたい。持ち家を購入すれば老後家賃の心配しなくていいよな。
今回は持ち家の方が賃貸よりもにおいて長所・短所を比較しつつ解説していきます。
持ち家の長所・短所
家を購入するのは人生の出費でトップ3に入るほど大きな買い物。持ち家か賃貸で悩むのも無理ありませんね。
結論を言うと、老後のことを考えるならマイホームを購入する方が、自分のためです。マイホームを購入すれば、多額の住宅ローンを抱え、気が遠くなるほど長い返済が待っています。
一方で借家は、入居の際に敷金、礼金等支払ってしまえば、家賃や更新料だけで生活することができます。
しかし、持ち家のローンを返済してしまえば定年後、住む場所に困ることはありません。
まずは持ち家の良いところ、悪いところを解説していきます。
持ち家の長所
持ち家の長所は以下3選です。
・資産になる
・完済後は居住費不要
・思い出が残る
それで一つずつ解説していきます。
・資産になる
持ち家を購入する際、多くの人は10年や20年の住宅ローンを組みます。住宅ローンの返済は毎月していかなければいけませんが、返済は資産に対してしているのですから、将来の自分のための積み立てのようなものです。
借家の場合も毎月決まった額の家賃を支払いますが、この費用はただ単に家主へ支払っているので単純な出費です。
持ち家の場合、老後どうしてもお金に困ってしまったら家を売ってまとまったお金にすることもできます。もちろん経年劣化によって価値は下がってしまいますが、確実にまとまったお金が手に入ります。
・完済後は居住費不要
自分の家を購入することの最大の長所は、完済後に居住費がかからないことです。もちろん火災保険料や固定資産税など必要なため、全くお金が必要ないと言うわけではありませんが、毎月の賃料が発生しなければ負担は軽減できます。
・思い出が残る
持ち家を手に入れる長所は、お金に関することだけではありません。この記事を読んでいる人の中にも、持ち家を手に入れることが自分の夢だと言う人は多いのではないでしょうか。
持ち家を購入すれば大抵の人は20年や30年以上の長期間、同じ家で暮らします。特に結婚している人、子供がいる人、両親と暮らしている人などは家族との思い出がその家にたくさんできることでしょう。
定年後に安定した居住地を持てるだけでなく、豊かな人生を歩むことが可能です。
持ち家の短所
持ち家にも短所はいくつかあります。短所は以下の通りです。
・金銭的な負担や責任が大きい
・ライフスタイルに合わせた調整が難しい
・金銭的な負担や責任が大きい
自分の家を持っていると、かかる費用は住宅ローンの返済だけではありません。
賃貸とは違い、建物や設備が壊れた場合は自分で修理することが必要です。そのため、万が一のために修繕費を積み立てておく必要があります。
また、固定資産税を支払うことが課せられます。固定資産税とは、毎年1月1日の時点で不動産を持っている人に課せられる税金です。
ローンの返済が残っているうちは、毎月の返済に加えて修繕費などの積み立てをすることが厳しいこともあります。そのため、無理のない範囲で住宅ローンを組むことが大切です。
・ライフスタイルに合わせた調整が難しい
持ち家の場合、少なくともローン完済までは一度決めた場所にずっと住み続ける必要があります。急な転勤、隣人とのトラブルの際に家を引っ越すことが難しいので、マイホーム取得を諦める人も少なくありません。
また、子供が独立したため家が広すぎたり、高齢によって階段が辛くなったなど、自分のライフスタイルに合わせて家を変えることが気軽にできない点も短所です。
それでは次に、賃貸の良いところ、悪いところを解説していきます。
賃貸は老後に厳しい?賃貸の長所・短所
賃貸は定年後に生活していく上で自分のためになるのでしょうか。賃貸の長所、短所について解説していきます。
賃貸の長所
賃貸の長所は以下の通りです。
・修繕費負担は家主に任せられる
・ライフスタイルに合わせて転居可能
それでは一つずつ解説していきます。
・修繕費負担は家主に任せられる
持ち家の短所でお伝えした通り、マイホームの場合は自分の家の修繕は全て自分でしなければいけません。しかし、賃貸の場合は故意に破損させたケースでなければ家主が修繕してくれます。
家は何十年と生活していけばいずれ大掛かりなリフォームが必要になるので、劣化による修繕費の心配をしなくて良いと言うのは大きなメリットですね。
・ライフスタイルに合わせて転居可能
賃貸は持ち家に比べて身軽です。突然の転勤、子供の独立、老後など自分のライフステージに合わせて引越しをすることができます。
賃貸の短所
賃貸の短所は以下3選です。
・構造や設備が不便な場合がある
・家賃の負担が一生続く
・高齢になる程、借りにくくなる
それでは一つずつ解説していきます。
・構造や設備が不便な場合がある
マイホームの場合、自分が不便と感じれば自分の好みに合わせてリフォームすることが可能です。しかし借家では、自分の所有物でないので勝手に改造することはできません。
高齢者向けに建てられている住宅もありますが、希望の地域になかったり、家賃が高かったりするかも知れません。老後の収入が年金のみになるなら、できるだけ低い家賃の物件を探す必要があり、立地や設備の条件が悪くなる可能性があります。
・家賃の負担が一生続く
借家は一生賃料を支払う必要があります。家賃だけでなく、火災保険料や更新料の支払いも必要になり、年金暮らしの高齢者には大きな出費です。
・高齢になる程、借りにくくなる
高齢者の場合、家を借りたくても契約できないことがあります。収入が年金のみの場合、家賃を支払えるか家主が不安だからです。また、認知症になってしまいご近所トラブルに発展したり、人知れず亡くなってしまう可能性があることも原因です。
将来的に家を借りられなくなる不安を抱えることは、大きなデメリットになります。
【多少のリスクは覚悟】持ち家と賃貸では老後に優しいのは持ち家
老後における持ち家と賃貸の良い点と悪い点を解説しました。将来的に家を借りられなくなる可能性を考えると、多少の経済的負担を負ってでも持ち家の方が老後のためになると言えるでしょう。
今回の記事で、老後の生活にはマイホームと借家どちらが良いかを考えていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。