持ち家は日本人の何%?賃貸との比率や賃料の傾向

持ち家と賃貸どっちの比率が多いのか気になる。

日本の中では、圧倒的に持家派が多いです。しかし、世代別に見ていくと20代後半から40代の持ち家比率はどんどん減少しています。以下考察していきます。

この記事はFlatwork株式会社が監修しております。(リビングキャンプ運営)

東京都知事から認可を受け正式に宅建業免許を取得しています。<免許番号>東京都知事認可(1)第104151

実際にマイホームの仲介業務をしているので現場のリアルな情報をお届けしていきます。

日本人はどっちが多数派?持ち家と賃貸の比率を徹底解説

日本全国では持家と賃貸、どちらが多いのでしょうか。答えは持ち家です。日本全国の持ち家比率は61%となります。

 

それでは持ち家の人はどんどん増えていっているのでしょうか。ここでは持ち家と賃貸の比率や、年代別の持ち家比率推移などについて解説します。

 

持ち家と賃貸の比率

まずは下のグラフをご覧ください。

 

出典:https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf

 

持ち家住宅比率とは、人が住んでいる住宅全体に占める持ち家数の割合です。持ち家住宅比率のピークは1983年の62.4%。その後減少傾向にありますが、現在でも賃貸より持ち家の方が比率は高いです。

 

持ち家の比率が減少傾向にあるとは言っても、減少比率わずかです。それでは、現在も多くの人が持ち家をどんどん購入しているのでしょうか。続いて、年代別に解説していきます。

世代別の持ち家比率

 

次に、以下の表をご覧ください。以下の表は、世代別持ち家の割合推移を表したものです。世代別に見ると、特に20代後半から40代が減少傾向なことが目立ちます。

 

出典:https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/pdf/nihon04-1.pdf

 

20代後半〜40代は働き盛りで、結婚して子供を育てるなど最も持ち家を考える人が多い世代ではないでしょうか。持ち家と賃貸の比率でお伝えした、全世帯での持ち家比率はそこまで変動していないのに、この世代の減少が目立つのは何故でしょうか。

 

理由はいくつかありますが、一つは晩婚化が影響しています。以下の表は平均初婚年齢の推移を表したものです。男女ともに晩婚化の傾向にあります。

 

出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai15/dl/kekka.pdf

 

結婚や出産のタイミングで家を購入する人は少なくないですね。結婚するか、出産するかわからない状況では自分の将来設計ができません。

 

マイホームの購入は何千万円と言う大きな買い物ですから、購入に踏み切れないのも無理はないですよね。そうなると、今後もマイホームよりも賃貸で生活していく人が増えるかも知れません。

 

しかし、本当に賃貸の生活で将来も安心なのでしょうか。

次に老後に賃貸で暮らすことについて解説していきます。

 

それでもあなたは賃貸派?上がり続ける賃料で将来家計は圧迫

20代後半から40代の持ち家比率が減少傾向だと解説しましたが、老後も今と同じように賃貸で生活していけるのでしょうか。賃貸で生活し続けるにはリスクがあります。理由は2つです。

 

理由①家賃が上がり続けている

理由②借りられなく可能性がある

 

それでは一つずつ解説していきます。

 

理由①家賃が上がり続けている

 

賃貸の家賃の相場は上がり続けています。以下の表は、住宅の1ヶ月あたりの家賃の推移を表したものです。

 

出典:https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf

 

借家総数では2008年の家賃は53,000円、2018年は55,000円と約10年で2千円上昇しています。賃料が毎月2千違うと具体的にいくら変わるのか、計算してみました。

 

家賃55,000/月家賃57,000/月差額
1年間の賃料総額660,000684,00024,000
5年間の賃料総額3,300,0003,420,000120,000
10年間の賃料総額6,600,0006,840,000240,000

 

たった2千円と思う人もいると思いますが、10年間で24万円の差です。今後、賃貸の家賃がどのように変化するかはわかりません。しかし、このまま上昇していけばあなたの年金生活を圧迫していくことは間違い無いでしょう。

 

理由②借りられなく可能性がある

 

今は収入もそこそこあり、問題なく賃貸を借りられていますよね。しかし、高齢になっていくと状況が変わります。それは、高齢者だと言うことで家主が不安を抱くからです。

 

定年退職後、多くの人は年金のみで生活します。しかし、年金のみだと収入が少なく、急な病気や怪我などで家賃が払えなくなる可能性もあるでしょう。

また、単身の場合は急に亡くなってしまうリスク、認知症で近所の人に迷惑をかけるリスクなども考えられます。

 

借りられる部屋の条件は今と同じではなく、悪くなってしまうことを考慮することが必要です。

そのようなリスクを背負っても賃貸に住み続けたいでしょうか。持ち家か賃貸かを考える時は、老後のリスクをじっくり検討しましょう。

 

それでは次に、持ち家の将来の価値について解説していきます。

 

合わせて読みたい記事

【日本人の6割】は持ち家!ポイントは30年後の資産価値

持家のメリットと言えば、住宅ローン完済後に居住費の心配がないことや、完済後に売却してまとまった現金にすることが挙げられます。

 

しかし、中には資産価値が下がることを気にする人も多いのではないでしょうか。せっかくマイホームを購入しても、建物は築年数とともに劣化していきます。日本は地震や豪雨などの自然災害が多い国なので、家の価値が30年後にどれくらいあるかどうか不安ですよね。

 

資産価値を気にして住宅購入をするか悩んでいる方は、購入する地域や立地条件を考慮することをおすすめします。例えば駅から遠い場所よりも近い場所、地方よりも都心に近い場所などです。もちろん、条件が良ければ購入金額も割高になってしまう可能性があるので、あなたの予算も充分に考える必要はあります。

 

せっかくローンを完済して売却しても、建物に価値がなければまとまったお金になりませんよね。マイホーム購入の際は、数十年後の価値を見越してくださいね。

 

まとめ

今回は日本全国における持ち家と賃貸の比率などについて解説しました。

まとめると以下の通りです。

 

・日本全国の全世帯平均では、持ち家の方が比率が多い

・世代別では20代後半〜40代の持ち家比率が大きく減少傾向にある

・賃貸の賃料相場は上がり続けている

・持ち家購入の際は、30年後の資産価値を考慮する

 

持ち家は多額の住宅ローンを抱えるため、責任は大きいです。しかし老後の生活を考えると持ち家の方が安心です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

友だち追加