「マンション購入を検討中。諸費用も合わせたらざっくりいくらなんだろう。」
マンション購入にかかる必要は、物件価格だけでなく、手数料や各種税金などの諸費用が必要です。
前半では諸費用についての解説、後半では試算をしていきます。
マンション購入の諸費用はざっくり何%?購入価格でシミュレーション
冒頭から何度か諸費用という言葉を用いましたが、諸費用と頭金は別物なので、混同しないようにしてくださいね。
まず、マンション購入に必要な諸費用について解説する前に、マンション購入価格の内訳について解説します。
マンション購入にかかる費用の内訳は、以下のようになります。
頭金は、物件価格に充当するための資金、諸費用は物件を購入する時の事務手数料などです。
頭金の目安ですが、住宅金融支援機構の調査では、半数以上の人は融資率80%超え(頭金20%以内)というデータがあります。(出典:住宅金融支援機構 住宅ローン利用者調査)
頭金が多いと金利が優遇されたり、将来の返済負担が減るため、余裕がある人は準備をすることをおすすめします。金利が優遇されると利息の返済が少ないのでお得。
それでは気になるマンション購入の諸費用についてですが、マンション購入に必要な諸費用は、中古マンションでざっくり物件価格の7%、新築で4%ほどです。
以下の表は、仮に諸費用が4%、7%だとした場合、マンション購入価格2,000万〜6,000万の新築・中古マンション購入時の諸費用を試算したものになります。
上記の通り、諸費用はマンション購入価格によって変わります。その理由は、諸費用の中には、マンション購入の何%と計算するものがあるためです。
そして、諸費用は以下のものが必要。
※A 以下は印紙税の税額一覧です。
出典:国税庁
※B 登録免許税の計算式
①住宅:固定資産税評価額×0.15%
※中古の場合0.3%
②土地:固定資産税評価額×1.5%
③住宅ローンの抵当権設定登記:借入額×0.1%
上記の他にも、引っ越し代やカーテン・カーペットなどの家具類、火災保険料などが必要です。
上記に記載したものは全て、物件の価格に応じて金額が変わるものになり、諸費用はマンション購入価格によって変わります。
マンション購入の諸費用は具体的にいくら?シュミレーションで解説
それでは実際に諸費用について試算していきます。
今回は、中古マンション購入時の試算です。物件価格は、国土交通省が公開している中古マンション購入資金の平均2,819万をもとに2,800万とします。(出典:国土交通省 住宅市場動向調査)
今回の条件は以下の通りです。
中古マンション価格(仲介不動産会社を通して個人から購入):2,800万
金融機関:ソニー銀行
融資事務手数料:4.4万
借入額:2,380万
頭金(物件価格の15%):420万
※登録免許税の計算には、本来固定資産評価額を使用しますが、本記事では購入時の価格を使用。土地の登録免許税は考えないものとします。
※前章で解説した、不動産取得税、消費税は含まないものとします。
2,800万の中古マンションを購入した場合、諸費用はざっくりと約209万。この数字は、2,800万の約7%になります。
ただし、上記あくまでもざっくりとした目安です。この他にも、不動産取得、消費税、引っ越し代などの費用がかかります。
諸費用は融資に組むことができる場合もありますが、可能な限り自分で用意すると、将来の返済負担を減らすことが可能です。
詳しい諸費用が気になる人は、不動産屋さんに見積もりを依頼することをおすすめします。
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