住宅ローンで派遣社員の方が注意する点について解説します。
マイホーム購入に関して大切なのでご参考ください。
住宅ローン審査は派遣社員に厳しいと言われる理由は?
夢のマイホーム購入にはお金がかかります。
住宅金融支援機構の調査では、最も平均所要資金が高いマンションの平均は4,521万。平均が最も低い中古戸建でも2,574万です。
これだけの額を一括で支払う人は少数派で、多くの人は住宅ローンを利用します。
しかし、派遣社員が住宅ローンの審査通過することは難しいのでは?という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
以下は、金融機関が住宅ローン審査で考慮する項目の一部を抜粋したものです。
雇用形態を考慮する金融機関は全体の75.7%。
派遣社員が審査通過に厳しいと言われる理由は以下のものが挙げられます。
・正社員のように固定給でないため、働かなければ収入が減るなど収入が不安定
・雇用期間が定められており、更新がなければ次を探す必要がある
・雇用関係は派遣会社との間にあるため、勤務先の業績が悪ければ解雇の可能性があるなど、雇用が不安定。
上記の理由からわかる通り、正社員に比べて派遣社員は雇用関係や収入が不安定です。たとえ現在収入があったとしても、住宅ローン返済期間中ずっと現状を維持できるかどうかが不透明。
金融機関が審査で知りたいのは、あなたが最後まで完済してくれるかどうか。
住宅ローンの返済期間は、分譲戸建住宅で33.3年、分譲マンションで33.7年(出典:国土交通省 住宅市場動向調査)というデータがあります。
また、新型コロナウイルスの影響で会社の業績が悪くなる会社は、今後増えることが予想されます。
お金の情報サイトを運営する株式会社GVの調査では、2020年の夏ボーナス支給なかった人は26.9%。その中で業績悪化が理由だった会社は66.5%。(出典:株式会社GV 2020年夏ボーナス調査)
正社員は教育や採用にコストをかけているため、簡単には解雇することができず、派遣社員を減らして人件費を減らす会社が増える可能性もあります。
そんな不安定な雇用状況が、派遣社員の住宅ローン審査が厳しいと言われる原因の一つです。
住宅ローンが派遣社員でも無理でない理由は?
派遣社員が住宅ローンを組むことが無理な訳ではありません。
なぜなら、金融機関は派遣社員だからという理由で判断するのではなく、色々な項目から総合的に判断するからです。
項目ごとに点数をつけて総合点で判断する審査方式を、スコアリング方式と言います。
スコアリング方式を中心、または一部をスコアリング方式で審査を行なっている金融機関は、47.9%(平成30年度)というデータがあります。
また、金融機関が審査で考慮する項目上位4つは以下の通りです。
雇用形態や勤続年数など雇用に関することはもちろん大切ですが、健康状態や年齢などを考慮している金融機関は多数派。
審査基準は金融機関によって変わるので一概には言えませんが、派遣社員だからと諦めずに、複数の金融機関を候補に出してみてはいかがでしょうか。
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