住宅ローンというと、高額のローンになることもあり、審査が厳しいのではないかと思われがちですね。
もちろん、返済力があるかどうかなどしっかりとした審査はなされますが、意外と利用者の属性は問わないといった商品もあるのをご存知でしょうか。
借りやすくおすすめの商品として、フラット35をご紹介していきます。
◆住宅ローンを借りる際に気になる属性って?
住宅ローンを借りるとなると、それぞれ商品を出している金融機関や保証会社の審査を受けることとなります。
審査の内容としては、勤務先の企業規模や勤続年数、そのほかの債務のことなどが挙げられます。
このような個人情報を属性といい、場合によっては属性に合わせて借入額や返済金利などが優遇されたりします。
もちろん、金融機関によって審査に重視される内容は様々です。
しかし、多くの金融機関において一番大切にされている属性が、勤続年数です。
3年以上の勤務を最低条件としている金融機関がほとんどですが、それでも最低1年以上の勤務があると審査にはかけてもらえるようです。
フラット35であれば上述した民間銀行で言われる属性は関係ありません。
詳しくは下記章以降で説明します。
◆フラット35って何
これだけ勤務年数が重要視されている住宅ローンですが、勤続年数が少なくても審査を受けられる「フラット35」というローンがあります。
これは、住宅金融支援機構が提供している住宅ローンです。
固定金利でさらには連帯保証人も不要というのが特徴的です。
ですから、勤務年数が少ない人や、一般的な住宅ローンの審査にかけてもらえるかどうかが不安な人にもおすすめな住宅ローンと言えるわけです。
◆フラット35はどんな基準で審査をしてる?
フラット35が借りやすくおすすめの商品であることはわかったのですが、とはいえ、全く審査をしないということではありません。
もちろん、誰でも借りられるということでもありませんので、どんな基準で審査がなされているかを確認しておく必要はあります。
民間金融機関では、勤続年数・雇用形態・年収など全てが審査対象となりますが、基本的にフラット35は「返済比率」を満たしてたしていればローンを借りられます。
※もちろん安定収入がないと返済比率の計算ができないので無職の方や固定収入がない方は難しくなります。
返済比率とは年収に占めるすべての借り入れの年間返済額の割合です。
年収400万の場合は返済比率が35%以内に収まっている必要があります。
月々11.66万円に住宅ローンの返済額が収まるようにする必要があります。
400万×35%=140万/年
140万年÷12ヶ月=11.66万円/月
上記計算だと物件価格が約3500万の住宅ローンが組めそうです。
毎月の返済額が約10.7万円のため。
申込者1名では返済比率の基準に満たない場合に、収入合算をすることができるというメリットがあります。
例えば、申込者の親や子供、配偶者といった人と収入を合算することでフラット35を借りることができる可能性が上がるというわけです。
◆気になる完済年齢や保証料のこと
フラット35がなぜおすすめかわかってきましたね。
それでは、もう一つ気になる完済年齢についても調べてみましょう。
まず、一般的な金融機関におけるローンは完済年齢が75歳までといったところが多くあります。
ですから、35年ローンと考えると、40歳までには住宅ローンを借りていく必要があるというわけです。
ところが、フラット35は80歳までに完済という基準を設けているため、多少余裕があります。
とはいえ、将来的にどれくらい収入が見込めるか、働けるのはいつまでなのかなどを考えると、早めに借りる方がいいに越したことはありません。
保証料ですが、実は、フラット35は保証料を必要としていません。
その代わりに、融資手数料という費用が発生します。
借入に対しての事務手続きの費用を支払う手数料です。
これは、住宅ローンの融資が実行された場合、振り込まれる融資金から差し引かれることがほとんどです。
気になる料金は、借りる金融機関によって変わります。
定型型や定率型といった計算方法がとられています。
住宅金融支援機構のホームページでは、これらをシミュレーションすることもできますので、参考にしてみることをおすすめします。
まとめ
このように、勤続年数が少なくても借りれる可能性が高いフラット35という住宅ローン商品があることがわかりました。
夢のマイホームはできるだけ若いうちに取得したいものです。
しっかりと、自分の将来も見据えながら、借りやすい住宅ローンを賢く利用していくことをお勧めします
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