「マイホームを購入予定だけど、印鑑証明って必要なの?平日仕事だから必要なら役所に手続きに行かないと…」
マイホームを購入する時に、印鑑証明が必要です。しかし、印鑑証明を発行するには事前に役所で印鑑登録をする必要があるため、平日日中に仕事の人は早めの準備が大切。
今回は印鑑証明の発行方法などについての解説です。
住宅ローンや売買契約で必要な印鑑証明って?
マイホーム購入は、安くても数千万という大きな買い物です。
そのため、新築の注文住宅では79.9%もの人が住宅ローンを利用します。
(出典:住宅市場動向調査)
マイホームの資金を住宅ローンで準備する人は、実印と印鑑証明の準備が必要です。必要なタイミングは、以下の通り。
・不動産の売買契約を交わす時
・住宅ローン契約時
印鑑証明とは、住宅ローンのように高額取引で使用する書類で、各自治体に発行を依頼するものです。
事前に印鑑登録をする必要がありますが、登録後はコンビニで発行することができるため、早めに登録しておくことをおすすめします。
印鑑証明発行の流れは以下の通りです。
手数料などは自治体によって変わります。今回は、東京都港区をもとに解説。
①住民登録がある市区町村の窓口で印鑑登録の申請をする
※必要書類:登録する印鑑、本人確認書類(運転免許証、個人番号カード、パスポートなど)
②後日、自宅に照会書という書類が送られてくるので、必要事項を記入、登録予定の印鑑を捺印して再度窓口へ
※必要書類:照会書、登録する印鑑、本人確認書類
③印鑑登録ができたら印鑑登録証を受け取る
※この時に登録した印鑑が実印
印鑑登録証が発行されたら、印鑑証明が発行できるようになります。
④市区町村の窓口またはコンビニで印鑑証明を申請
必要書類:印鑑登録証、個人番号カード(コンビニ)
手数料:窓口の場合 300円
コンビニの場合 200円
コンビニで発行すると、手軽なだけでなく窓口よりも100円安くなるのでおすすめ。
ただし、コンビニで印鑑証明を発行する場合、個人番号カードと暗証番号の登録が必要なので、事前に窓口への相談が必要です。
住宅ローン契約までに準備しよう!印鑑証明発行の注意点4選
印鑑証明を発行する際の注意点は以下の通りです。
注意点①平日日中仕事の人は早めに手続きをする
注意点②印鑑登録証と印鑑証明は別物
注意点③新しい住所で印鑑証明を発行するには、住民票を新しい住所に移動する必要がある
注意点④実印として登録できる印鑑には規定がある
それでは順番に解説します。
注意点①平日日中仕事の人は早めに手続きをする
前章で解説したように、印鑑登録をしていない場合、印鑑証明を発行するまで数日かかり、最低でも2回窓口へ行く必要があります。
窓口の受付時間は各自治体によって変わりますが、平日朝から夜まで仕事の人は半休を取る必要も。
窓口の営業時間に行く時間がない人は、できるだけ早めに印鑑登録だけでもしておきましょう。
注意点②印鑑登録証と印鑑証明は別物
印鑑登録証は以下のようなプラスチックのカード。印鑑を登録していることを証明するものです。
出典:東京都立川市
印鑑証明とは、以下のような書類のことです。
出典:鳥取県米子市
大切な契約の時に、実印と一緒に出すことで、実印が本物であることを示すものになります。
名前が似ているので、混同しないようにしてくださいね。
注意点③新しい住所で印鑑証明を発行するには、住民票を新しい住所に移動する必要がある
印鑑証明の発行ができるのは、住民票が登録してある自治区のみです。
新しい住所で登録したい場合は、先に住民票を移動する必要があります。
平日時間が取れない人は、住民票の手続きに時間がかかってしまうため、事前に申請方法を確認しておいてくださいね。
注意点④実印として登録できる印鑑には規定がある
どんなものが可能なのかは、事前に市区町村の公式ページで確認しておきましょう。具体的には、以下のものは実印として登録不可。
①住民票の氏名と違う
②職業など氏名以外のものが入っている
③印材が変形しやすいゴム印など
④一辺が8mm以内、25mm以上のもの
⑤輪郭がぼやけていたり、3分の1以上かけているなど印影が不鮮明
⑥文字が白く浮き出るようになっている逆彫りのもの
⑦文字を崩してあり判読が困難なものや、図案化しているもの
⑧印鑑の枠内に模様などが入っているもの
窓口に持っていった時に登録できないことが判明したら、時間の無駄になってしまいます。
事前に登録予定の印鑑が規定内のものか、確認してくださいね。
マイホーム購入は初めての人も多く、やらなければいけないこと、揃えなければいけない書類がたくさんあります。
特に住宅ローンは事前審査や本審査を経て初めて契約にたどり着き、契約後も代金決済に間に合うように融資実行の日程調整など、行程が多いです。
その時になって初めて書類が必要なことに気がついた場合、スケジュール調整に時間がかかってしまうので、必要書類はできるだけ事前に把握しておきましょう。
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