マイホーム購入に必要な頭金とは?準備すると損をすることもある?

「マイホーム購入でよく聞く頭金ってなに?なんのためのお金なの?」

マイホームは、住宅ローンを借り入れて購入する人が多いですが、自己資金と合わせて購入することも可能。

頭金とは、物件価格と住宅ローンの差額、つまり自己資金のことです。

今回は、頭金はなぜ必要なのか、必ず用意する必要があるのかなどについて解説します。

この記事はFlatwork株式会社が監修しております。(リビングキャンプ運営)

東京都知事から認可を受け正式に宅建業免許を取得しています。<免許番号>東京都知事認可(1)第104151

実際にマイホームの仲介業務をしているので現場のリアルな情報をお届けしていきます。

マイホーム購入でよく聞く頭金とは?なんのためのお金?

冒頭で解説した通り、頭金とは物件価格と住宅ローン借入額の差額のことを言います。

 

頭金の目的は以下の通りです。

 

・住宅ローン返済の負担を減らす

・住宅ローン借入限度額が物件価格に満たない場合、差額を補う

 

住宅ローンを借入れた後は、利息も支払う必要があります。

現在は低金利が続いており、以前よりも利息の負担が少ない状況です。

 

ただ、利息の負担は、借入期間が長く借入額が大きいほど大きくなります。

 

低金利で負担が少ないと言っても、状況によっては利息だけで1,000万を超えることもあるんです。

 

そんな負担を減らすために必要な資金が、頭金。頭金が多いほど、借入後の返済負担が軽減できます。

 

また、頭金は希望の物件を購入するために必要な資金という側面も持っています。金融機関や契約者の状況によりますが、住宅ローンは頭金なしでも組むことが可能です。

 

たとえば、2,000万のマイホームを購入する時に、2,000万の住宅ローンを組むことができれば、物件価格の100%を借入金で支払います。

 

ただし、住宅ローンの借入可能額は年収や年齢など人によって変わるため、希望のマイホームを住宅ローンで賄いきれないことも。

 

そんな時に、欲しい物件と住宅ローン借入可能額の差額を、頭金で用意します。

 

住宅ローンの借入期間は一般的に長い人で35年ですが、借り入れる年齢によっては35年で借入不可の場合も。借入期間が短いと借入可能額が少なくなります。

 

また、年収300万の人と600万の人では、借入られる額や毎月返済できる額もさまざまです。

 

たとえば以下のように、月々5万で25年返済する人と35年返済する人、10万で返済する人では借入可能額が大きく変わります。

 

金利条件:長期固定金利 1.3%(元利均等)

 

月5万の人が2,000万の物件を購入したい場合、差額を補うのに使われるお金が頭金です。

 

頭金が多いと返済の負担が減るだけでなく、審査通過の可能性も上がるため、可能な限り用意することをおすすめします。

   

マイホーム購入でよく聞く頭金とは?【状況によっては頭金の準備で損をする】

前章は頭金の役割についての解説でした。頭金で将来の負担を軽減できるなら、何年かけてでも準備したくなりますよね。

 

しかし、あなたの状況によっては、頭金を数年貯金している間に損をすることも。

 

頭金を貯めるべきかどうかは、あなたの現在の家賃や貯められる頭金の額によって変わります。詳細は以下のシミュレーション結果を使って解説します。

 

以下は、現在1ヶ月の家賃5万・10万に住み、頭金なしですぐに3,500万のマイホームを購入する場合と、頭金を3年間貯めた場合の試算結果です。

 

 

金利が頭金によって変わっていますが、今回シミュレーションで使用したフラット35では、頭金が10%あるかどうかで金利が変わります。

 

頭金を用意するべきかどうか考える時に注目するのは、利息額。

 

現在の家賃5万の人が、現時点で購入した場合、利息の支払いは総額1,045万。

 

仮に3年間で100万貯めてからマイホームを購入すると、利息の支払いは922万に減りますね。

 

しかし、3年分の賃料180万と利息を合計すると、1,102万。頭金なしで購入するよりも結果的に出費が多いので、この場合は現時点でマイホームを購入した方が得です。

 

もしも3年間で頭金1,000万貯められるなら、住宅ローンの利息は558万。3年分の賃料180万を合計しても、頭金なしでの購入よりも307万お得です。

 

この場合は頑張って頭金を貯めた方がいいです。

 

家賃10万の場合、3年分の賃料が360万になるので、頭金1,000万用意できれば貯金した方がお得。

 

シミュレーション結果をまとめると、現住居の家賃が高い場合や、頭金を100万ほどしか貯められない場合などは、低金利の今、住宅ローンを組んでしまった方がお得になります。

 

将来の負担を軽減するために頑張って貯金しても、結果的に損をしてしまわなうなんて悲しいですよね。

 

そうならないために、頭金を用意するかどうか、いくら用意するかなど、事前に試算をしましょう。  

友だち追加

合わせて読みたい記事