マイホームが欲しいけど、貯金なし、頭金なしでも購入することができるのだろうか。
フルローンの活用で貯金なし、頭金なしでも家を購入することは可能です。
こちらの記事では、フルローンや諸費用ローンを活用する方法をご紹介していきます。
◆フルローンを活用する方法
すでにマイホームを購入している人は、一体どれくらいの自己資金を用意しているのか気になりますよね。
下記のグラフをご覧ください。
出典:H29住宅市場報告書
こちらのグラフを見ると、割と自己資金の額が多いことがわかります。
この自己資金は一般的に、頭金や諸費用に当てられるものです。
とはいえ、これは平均値であり、実際には貯金がなく頭金が準備できないけれども、マイホームを購入したという人たちもあります。
貯金なし頭金なしでマイホームを取得するにはフルローンを活用することで可能になるのです。
フルローンとは、物件価格の100%全てを借り入れでまかなうことを指しています。
上記のデータは、国土交通省が定期的に出している住宅市場動向調査の2018年度版に記載されたものです。
実に80%弱もの人たちが、住宅ローンを活用しているのがわかります。
そして、こちらをご覧ください。
出典:2018年度住宅市場動向調査
先ほどの住宅ローン利用者のグラフと合わせると、住宅ローンをマイホーム購入費用の70〜80%活用している人というのは、変動型・固定期間選択型・全期間固定型を全て合わせも30〜50%までなので、フルローンを活用している人がある程度いるということが見えてきます。
この理由としては、頭金を貯めるよりも、フルローンを使ってでも早くにマイホームを手に入れたいという考えの人が増えているということが言えます。
フルローンの利点としては、まとまった金額をいち早く準備できる点にありますから、貯金がない人や、住宅以外にもお金を使うことが控えている人にとって助かる手段なのです。
◆フルローンの金利について
貯金がなく、頭金が払えなくてもマイホームを手に入れる手段があることはわかりましたが、その場合の金利が気になるところですよね。
例えば、フラット35では、下の図のようになります。
ご覧のように、融資率が9割を超えると金利も上がりますので、総支払額は自ずと増えてくることがわかります。
また、フルローンの場合返済期間も長くなる可能性が十分にありますので、例えば、資産として家を持ち、売却を考えている人にとっては、経年劣化による資産価値が下がることも踏まえると不利になると言えます。
フルローンは大変助かる手段ではありますが、できれば自己資金を準備して住宅ローンを組んだ方がメリットとしては大きくなるでしょう。
◆諸費用ローンのこと
フルローンの他に、頭金に当てるお金がない場合に重宝するのが諸費用ローンです。
フルローンは、住宅ローンの中に諸費用や頭金などをまとめてしまうパターンですが、諸費用ローンは、住宅ローンとは別にローンを組む方法になります。
例えば、頭金を諸費用ローンで借りるという手段も可能になるのです。
下記の図をご覧ください。
※出典:株式会社LIXILホームファイナンス https://lixil-homefinance.co.jp/service/combination/
こちらは、公的資金であるフラット35を取り扱う会社が提案している諸費用ローンを頭金に活用した場合の試算です。
このように、トータル的に支払額がお得になるといったパターンもあります。
とは言え、どちらも借金には変わりのないことですから、不動産会社や金融機関担当者としっかりと話し合って、シミュレーションをした上で利用することが大切です。
貯金なし、頭金なしといった場合でもマイホームを手に入れるための手段はあるということが見えてきましたね。
フルローンや諸費用ローンという方法でも、上手に活用することで結果的に賢い買い物をすることができる場合もあるのです。
しかし、これらは借入であることには変わりがありません。
長い年月をかけて返済をする必要があるお金です。
できれば、親族から借りるといった手段が取れる人や、数年頑張ってお金を貯めることができるというイメージができる人は、現金を用意するのに越したことはありません。
マイホーム購入は、人生においてもかなり大きな買い物となります。
特にお金のことはしっかりとシミュレーションをしておくことをおすすめいたします。
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