「2,000万のマンションは、月々どれくらいの返済になるのだろうか。」
月々の返済額を計算するには、頭金をいくら準備できるか、どの金利タイプを選ぶかで変わります。
今回は、頭金・金利タイプ・返済期間別、月々の返済額のシミュレーションです。
マンション購入は頭金で利率が変わる!2000万の頭金はいくら?
マンション購入の際に利用する住宅ローンの借入額は、頭金・金利タイプで大きく変わります。まずは頭金についての解説です。
住宅ローンを利用するのに頭金が重要な理由は、頭金があるかどうかで利率が変わるため。基準は金融機関によって変わりますが、頭金が物件の10%以上か10%以下かで変わるところが多いです。
以下のグラフは、住宅ローン利用者の融資率を表したものです。融資率とは、物件価格に対する借入額の割合。
出典:https://www.jhf.go.jp/files/400353605.pdf
金利タイプに関わらず、半数以上の人が融資率8割以上。融資率8割以上とは、2,000万の借入をした場合、借入額が1,600万以上になるということです。
つまり、半数以上の人は頭金の用意が物件価格の20%以下ということになります。
また、中には頭金を用意せずに、諸費用なども住宅ローンに組み込んでい人も。貯金はあるけど手元に残しておきたい人は、そのような手段も可能です。
マンションの購入価格は金利で大きく変わる
前章では、頭金の割合によって利率が変わると解説しました。金利にはいくつか種類があり、どの金利タイプを選択するかによっても、利率が大きく変わるので、金利について理解することが重要です。
金利には大きく分けて変動金利・固定金利があります。
変動金利とは、為替の影響を受けて利率が上がったり下がったりする金利。
現在はアベノミクスの影響で低金利が続いているため、変動金利は住宅ローン契約者にとって有利です。
固定金利とは、住宅ローンの返済期間中ずっと金利が固定される金利タイプです。変動金利よりも金利が高いというデメリットがあります。
しかし、返済を始めた時点で返済額が分かるので、計画的に返済していきたい人におすすめです。
また、3年・5年と短期間のみ固定金利とし、一定期間終了後は変動金利になるタイプもあります。
以下の表は、住宅ローンを利用したマンション購入者が、どの金利を利用したかをまとめたものです。
マンション購入者が利用した金利タイプ別の割合
出典:https://www.jhf.go.jp/files/400353605.pdf
新築・中古マンションを購入した人の多くは、変動金利を利用しています。先ほども解説した通り、変動金利には金利が上がるリスクがありますが、低金利の今は変動型が有利。
マンション購入は2000万だと月々いくら?【固定・変動金利別に試算】
2,000万のマンション購入の場合、月々の返済はいくらになるのでしょうか。固定金利・変動金利それぞれの試算をしました。
ここではソニー銀行のシミュレーションを使用。また、頭金による利率の違いが分かるように、頭金が10%以上の場合と10%未満でも計算してあります。
①固定金利の場合
プラン:住宅ローン(固定金利20年超え)
利率:頭金10%割以上=1.384%・頭金10%未満=1.434%
②変動金利の場合
プラン:変動セレクト住宅ローン
総返済額とは、借入元本と利息を合わせた金額です。シミュレーションの結果、2,000万のマンション購入の返済額は月々5.1万〜7.9万。
月々の返済額が最も低いのは、頭金を10%以上用意し、変動金利で35年間返済する方法です。そして、月々の返済額と総返済額が最も高いのは、頭金の用意が10%未満、固定金利で25年間返済する方法。
頭金を多く用意すればその分利息が下がり、総返済額も下がります。そして、金利タイプは変動金利の方が固定金利よりも利率が低く、月々の返済額も下がります。
また、頭金・金利と同じく大切なのは返済期間。月々の返済額をできるだけ下げたい人は、返済期間を長くすることで月々の負担を減らすことができます。
ただし、上記の表を見て分かる通り、返済期間が長いとその分利息が増え、総返済額も増えるので注意が必要。
今回は、2,000万でマンションを購入した場合の月々の返済額などについて解説しました。頭金・金利によって返済の負担は大きく変わるので、あなたに合った賢い方法を選んでくださいね。
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