「家を購入する最適な年齢は何歳くらいか、が気になるなぁ。」
年齢が若過ぎると自己資金の準備ができません。
また年齢が高くなるとローンの返済期間が長く取れません。
そこで、家を購入する方の年齢の分布と平均の年齢、年収の分布と平均の年収、ローンの返済期間と年間返済額の統計データをもとに検討してみます。
家を初めて購入する方の年齢分布と平均年齢
皆さん、どの年齢で初めて家を購入するのでしょうか?
これを知るために、国土交通省の住宅市場動向調査(平成29(2017)年度)より、家の購入の年齢分布(何歳代が何%)と平均年齢のデータを検討してみます。
購入の家の種類を、注文住宅、建売住宅、分譲マンションの3つに分けて示したデータです。
データ引用元:https://www.mlit.go.jp/common/001287439.pdf
上のデータから出る結論は、家を購入する潮時の年齢は30歳代後半だということです。
平均の年齢は、上記の購入する3つの種類の家において、37~39歳にわたっています。
実際、3種類のいずれについても、30歳代が断然多く、48~55%を占めています。
次に多いのは40歳代で、24~29%を占めています。
二度目に家を購入する方の年齢分布と平均年齢
今度は、家を二度目に購入する方の年齢の分布と平均の齢を、上と同じ、国土交通省の調査から見てみましょう。
やはり、購入する家の3種類に分けて示したデータです。
家を二度目に購入する場合についての特徴は、家の種類によって、年齢の分布や平均の年齢が大きく違うことです。
注文住宅と分譲マンションの場合は、60歳以上が断然多く52~58%であるのに対して、建売の住宅の場合については、最も多いのが40歳代で31%、これに次いで30歳代と60歳以上が共に24%です。
平均年齢は、分譲マンションと注文住宅が59~60歳、建売住宅が49歳です。
注文住宅と分譲マンションの場合は、子供も独立して家を離れ、夫婦二人だけの家に住み替える傾向が窺えます。
建売の住宅の場合については、中年を迎えた世代が、もう少し広い家に住み替える傾向が窺えます。
家を初めて購入する方の年収分布と平均年収
家を初めて購入する方について、年収分布と年収の平均を、3種類の購入の家別に見てみます。
データは、上と同じく国土交通省の調査に基づくものです。
3つの種類のどれについても、最も多いのは年収400万円~600万円と600万円~800万円で、注文住宅と建売住宅では、それぞれ30%くらい、分譲マンションでは、それぞれ25%くらいになっています。
年齢が30歳代~40歳代になって、年収が400万円~800万円くらいになった段階で、家の購入を決断する方が多いことがわかります。
家を購入する際には、圧倒的に多くの方が、住宅ローンを利用しています。
ローンの返済が完了するまでの期間の平均値を、上記の家の3つの種類別に見てみます。
データは上と同じく国土交通省の調査に基づくものです。
いずれも、ほぼ30年の返済期間を取っているので、やはり30歳代の後半には、家を購入するのが良いことがわかります。
家を購入する際の住宅ローンの1年間の返済額
家を購入する際の住宅ローンでは、1年間にどのくらいの金額を返すのでしょうか?
この年間返済額の平均値を、購入する家の3つの種類別に見てみましょう。
データは同じく国土交通省の調査に基づくものです。
いずれも、1年間に120万円~130万円、1ケ月当たり10万円くらいの金額を返済していることがわかります。
これが可能になるのは、400万円~600万円以上の年収がある、30歳代後半だと納得できます。
国土交通省の調査の結果から、次のようなことが分かりました。
・家を初めて購入する年齢は30歳代の後半が最も多い。
・購入する家の3つの種類について、平均年齢は37.4歳~39.4歳と30歳代の終わり近くである。
・家の購入が初めての方の場合、その年収は400万円~600万円と600万円~800万円が最も多く、3種類の家について、平均年収は665万円~745万円にわたる。
・家を購入する際の住宅ローンの返済期間の平均はほぼ30年である。
・住宅ローンの1年間の返済金額の平均は、購入する家の3つの種類につき、120万円~130万円にわたる。
これらのことより、家を購入する世間における最適な年齢は、30歳代後半である、という結論が出そうですね。
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