家を買うことを考え始めると、一番気になるのは年収のことですよね。
年収が低いので、本当に家を買うことができるのだろうかと心配している人もあるでしょう。
もちろん、年収が高いにこしたことはないのですが、低い年収でも家を買うのは可能です。
そのあたりを、データも踏まえながらご紹介していきたいと思います。
◆年収が低くても家を買うことができる
家を買う際に、多くの人がお世話になるのが住宅ローンです。
住宅ローンを組むとなると、ある程度の年収が必要なのではないかと考えがちですが、意外とそうでもないのです。
その一例として挙げられるのが、「フラット35」という住宅ローン商品を利用するという手段です。
こちらの商品は、年収に対して最低額の制限が設けられていません。
ですから、年収が低くても月々の支払いが返済比率に見合っていれば家を買うことができるのです。
下記の表をご覧ください。
こちらは、フラット35を提供している住宅金融機構が提示しているそう返済比率の条件です。
出典:住宅金融機構
ご覧のように、年収が400万円未満の人でも、全ての借入に対する年収に占める年間合計返済額の割合が30%以下であれば、住宅ローンを組むことができるというわけです。
また、収入についても借入の申し込み者だけでなく、下記の要件が全て当てはまる人のうち1人の収入を合算することも可能ですから、より住宅ローンを組みやすい流れが用意されています。
出典:住宅金融機構
これらを踏まえると、年収が高くなくても家を買うことが可能になることが理解できるかと思います。
◆家を買った人の平均世帯年収をチェック
それでは、すでに家を購入した人の世帯年収は一体どれくらいなのかを見てみましょう。
こちらのグラフは、国土交通省がまとめたものです。
出典:平成30年度住宅市場動向調査 国土交通省
ご覧いただいてわかるように、世帯年収が400万円未満の家庭でも家を買うという夢を叶えている人が多くいます。
400万から1000万円くらいの年収がある人が家を購入する人の割合としては多いようですが、注文住宅においても平均年収400万未満という人が一定数を占めています。
最近は、ハウスメーカーなどが自社工場での部材加工等でコストを抑え、低予算で家を建てられるといった傾向があったり、さらには、パワービルダーといった業者も増えており、例えばとても狭い土地なども上手に活用し、低価格での提案をしているところもあります。
ですから、年収の低い人でも家を買うチャンスは多くあると言えます。
◆年収が低くても家を買う可能性が広がるフラット35
家を買うことを年収の低さで諦める必要はないことが、これまでのまとめでも理解していただけたのではないでしょうか。
それでは、年収が低くても家を買う夢への可能性を広げてくれるフラット35という住宅ローンについて触れてみましょう。
そもそもフラット35を提供している住宅金融支援機構という組織は、安定的に住宅金融市場に対して資金供給を支援するというのが目的での組織です。
このベースがあるため、長期固定金利が取り入れたり、返済比率の設定を設けたりすることで、より完済までの計画を立てやすくしてあり、さらに年収が低くてもローンを組むことができるように考えられているというわけです。
また、一般的な住宅ローンだと年収はもちろん勤続年数も審査基準として厳しくチェックされますが、フラット35だと勤続年数が短くてもローンを借りられるチャンスがあるのも特徴です。
このように、公的な支援を活用することで、年収に左右されず家を買うことができるというのは、多くの人にとって非常に助かる事ではないでしょうか。
続いて気になるのが頭金の問題です。
年収が低い人の多くは、生活費に収入の多くを当てるため、貯蓄には回っていないという人も多いかと思います。
貯蓄がないと頭金が払えないので、住宅ローンが組めないのではないかという心配をしてる人もあるのではないでしょうか。
実は、最近では頭金ゼロのフルローンと呼ばれる住宅ローンの組み方があったり、諸経費なども住宅ローンに組み込めるという商品もありますので、年収が低くてローンが組めるか心配だという人は、活用すると良いでしょう。
もちろん、ある程度手持ちの予算がある方がスムーズではありますが、活用できる制度はしっかりと活用する事で、年収が低いからといって家を買う夢を諦め無くてもいいのです。
大切なことは、しっかりと支払いをしていけるかどうかにあります。
ご自身の年収と支払い額を合わせて、細やかな資金計画を立ててさえいれば、年収がいくらであろうとも家を買うことはできます。
ぜひ、しっかりと資金計画を立てることをおすすめします。
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