夢のマイホーム購入は、人生において一大イベントの一つとなり得ます。
それだけ夢が詰まった買い物ですから、不安に思う点も多々あるかと思います。
購入時期などをきちんと理解できていないと、マンション購入の決断にまで至りませんよね。
◆マンションを購入する前に確認しておくこと
憧れの東京で、自分のマンションを購入するとなるとドキドキしますね。
その前に、色々とチェックしておいたほうがいい点があります。
まず、平均的にどれくらいの年代で、どんな家族構成で予算はどれくらいで初めて住まいを買う人があるのかを見てみましょう。
国土交通省が出している報告書によると、ほとんどの人が、人生で初めて物件を購入したということがわかります。
その割合は、実に70%〜80%です。
それでは、初めて購入した人の中の割合として、年収や家族のメンバー構成などを基軸に検証してみたいと思います。
一番気になる購入金額もまとめてみました。
このグラフを見ると、どんな住宅においても30代で購入している人が群を抜いていることがわかりますね。
続いて多いのが40代です。
それでは、居住人数についてもみてみましょう。
これらのグラフを見ると、平均的に暮らしている人数としては、中古戸建て住宅では3名であるのに対して、中古マンションは2名ということになります。
さらに、高齢者が暮らしていない世帯で考えると80%ほどの世帯で高齢者が暮らしていないということになりました。
全てのグラフを照らし合わせても、一番ライフスタイルが変わる30代がマンションを購入するのに適していることがわかりますね。
●平均年収のこと
東京でマンションを買うにしても、どこで購入するにしても、共通して気になるのはお金のことだと思います。
こちらのグラフで、平均年収をまとめてみました。
分譲マンションを買う人の年収として800万円を超える人もありますが、多くのパターンで世帯年収は650〜770万円ということがわかりました。
多くの人が、年収がそこそこないと住宅購入は困難では無いかと考えていると思います。
ところが、400万円代の世帯年収の人でもマンション等を購入しているため、意外と実現可能な夢であると言えるのではないでしょうか。
●購入資金について
それでは、マンションを買った人が、一体どのような資金繰りをしているかを見てみたいと思います。
こちらのグラフをご覧ください。
そもそも、新築を買うか中古にするか、戸建にするかマンションにするかという条件の差でも、必要な資金に差があります。
おおよそ、新築物件の場合だ4000万円〜4500万円くらい、中古の物件になると2500万円程度が必要になってきます。
とはいえ、全体の中の自己資金は、そこまで差が見られることもなく、多くの人が60〜70%程度借入をして購入しています。
ここでいう自己資金とは、マンション等を購入するにあたって、事前に準備しておく資金のことを指しています。
多くの場合、頭金や諸費用に当てられる資金で、物件自体にかかる費用の20%程度は最低でも必要だと言われています。
対して、借入金とは、住宅ローンのことを意味しています。
借入金には当然ながら金利がかかりますので、できるだけ自分で自由に使える資金をローン以外で用意してから物件購入に向かっていることがわかります。
◆マンション購入のタイミングって?
例えば、東京でマンションを購入するのにいい時期ってあるのだろうか?と悩むことはないですか?
もちろん、大きな買い物ですから、タイミングはどこで買おうとも、その人次第のところはあります。
しかし、結婚したり、出産することになったりと新しく住宅を購入するのに良さそうなタイミングは思い浮かびますよね。
これから、東京はもちろん、地方でもマンションをゲットしようと思っている人にとって、購入時期における注意点は意識しておくと良いでしょう。
●結婚した時がいいの?
結婚すると、生活が一変する人も多くあるでしょう。
一人暮らしだった人が2人暮らしになったり、実家暮らしから家を出る人もあります。
そうなると、思わずマンションや物件を購入する時期なのかもと思いがちですが、一呼吸置いてみましょう。
なぜなら、また家計が安定しておらず、本当にマンションを購入しても余裕があるかどうか見極めることができないためです。
十分な貯蓄があり、2人で暮らしたのちの生活費が安定していることが見えたならば、購入に進んでもいいかもしれません。
その際にも、次なるライフスタイルである出産や転職、などなどを踏まえた上で、長い目で見た計画を立てましょう。
●子供が生まれたタイミングがいい?
結婚の次にベストな時期だと思いがちなのが、出産のタイミングです。
その際に重要となってくるのが、子育てに見合った環境であるかどうかという点です。
幼稚園のこと小学校のこと、家の周辺の治安はどうか、公園は賑やかかどうか、などなどチェック項目はたくさんあります。
●子供の進学に合わせて?
さらに住宅購入のタイミングとして多いのが、子供たちが入園・入学する時だと言われています。
例えば、小学校に通い始めてしまってから物件を購入してしまうと、転校しなければならない結果となる可能性があります。
ですから、家を買うなら、入学の時期というのは賢い選択と言えるでしょう。
とはいえ、ある程度子供が育ってからの住宅購入ですから、ローンの開始時期は遅くなることは念頭に置いておかねばなりません。
●定年退職の時期に?
意外と多いタイミングとして、子供達も巣立ったのちの定年退職をした頃というのがあります。
貯蓄もある程度あり、退職金も出るとなると、キャッシュでマンション等を購入することが可能だという人もあるからです。
しかし、人生はそこで終わりなわけではありません。
さらに老後の生活は長く続くわけですから、年金とのバランスも考えて、無理のない範囲で購入し、老後の暮らしにも貯蓄を回すようにしておく必要があります。
◆一戸建てかマンションか?中古か新築か?
いざ、住宅購入に向けて動き出したとしても、次に悩みとして訪れるのが、マンションにするか戸建にするか、はたまた中古にするか新品にするかという点です。
もちろん、それぞれに利点があり、人によって生活スタイルが違いますから、見合った物件も異なるのは当たり前です。
自分にとってどちらが向いているかを調べるために、必要なあれこれをまとめてみましょう。
●マンションと戸建について
まずは、お金の問題から比較してみたいと思います。
次の表をご覧ください。
例えば管理費を見てみると、戸建ての場合固定費がかからない分、駐車場代もかかるマンションは高額に見えますね。
しかし、一戸建ての家を維持しようと思うと、全て自分でチェックし、業者を手配する必要がありますから、手間はマンションより多くかかるといえます。
普段からメンテナンス用に貯蓄をしておく必要もありますね。
結局のところ、金額的にもマンションの固定費と変わらない、または高くつく可能性もあるので注意が必要です。
それでは、生活面について下記の表をご覧ください。
マンションはやはり、利便性やセキュリティについては戸建よりも群を抜いて高ポイントです。
しかし、建物の柔軟性は戸建ての方が勝ちといえ、特にリフォームなどは自由にすることができます。
さらに、騒音についても、戸建ての方が気を使う率が低いといえます。
自分のライフスタイルを踏まえながら物件を選ぶ必要があります。
続いてチェックするのが金銭面です。
こちらも下記の表をご覧ください。
パッと見た感じ、新築よりも中古物件の方がはるかに安いように見えますね。
もちろん、中古物件は比較的安く手に入りやすかったりします。
しかし、中古だからこそかかるような費用があったり、税制措置については新築の方が特だったりもします。
購入してしまう前に、不動産屋さん等、専門の人に確認をする必要があります。
続いて、新築か中古を選ぶ際のチェックポイントをまとめてみましょう。
この表をご覧いただけると、当然、中古でも新築でも利点と不利な点があるので、どちらの方がいいとは言いがたいものがあります。
ですから、自分にとっての価値観や暮らし方をしっかりと理解した上で、優先したいポイント等を踏まえて自分に合ったものを探しましょう。
例えば、最寄駅からのアクセスや、商業施設へのアクセスの便が良いところに暮らしたいと思っている人にとっては、中古マンションを中心に考えると良さそうです。
特に東京などの都市部では、駅前などの交通の便が良いところにマンションがすでに建っていることが多いからです。
新築が建つ可能性も無くは無いですが、中古物件も検討に入れると、さらに思い通りの家を手に入れる道が開けます。
●マンション等購入時に押さえておきたい注意点
一番忘れてはならないのが、注意ポイントです。
一つずつ確認していきたいと思います。
1:将来設計を踏まえた上で選択をしよう
現在のライフスタイルや家族のことだけを考えて、物件選びをしてしまわないように注意が必要です。
例えば、子供が生まれるかもしれないですし、老後は両親と暮らすことが起こるかもしれません。
それに、仕事においても転勤があるかもしれないし、退職後のことも考えたいものです。
2:衝動買いは絶対にやめよう
不動産会社の売り文句や、スタッフの言葉などについ流されて、大きな買い物であるはずのマイホームを即決してしまうようなことはやめた方がいいです。
例えば、価格が安かったからつい買ったけど、気になる点が多すぎるとか、実は修繕がたくさん必要だったなんてことになりかねません。
細かく確認した上で、購入しなければ後悔につながってしまいます。
表面上だけでは無く、日当たりのこと、室内の導線なども確認したいです。
さらには、最寄駅までのルートや、商業施設の品揃えなども確認すると、暮らしたのちのイメージが立てやすいです。
また、平日は人通りがあり治安も良さそうな場所でも、実は休日はすっかり人がいないようなところもあります。
あらゆる角度からチェックしておくことが大切です。
3:自己資金について
できれば自己資金は多い方が、マンション等の購入の流れもよくなっていきます。
もちろん、頭金がなくても物件を購入することは可能な現代ですが、資金が少ないと生活が切り詰めたものになりかねませんし、将来的な努力も必須となってきます。
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まとめ
東京でマンションを購入したい!という人にとっても、その他の地域でも、購入の時期については悩むところでした。
しかし、物件の選び方や注意点を踏まえてくると、自ずと購入のタイミングも見えてくることがわかりますね。
少しずつ、自分がどのようにいきていきたいかを考えながら、しっかりと条件にあった物件を見つけたいものです。
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