マイホーム購入はコロナで変わる?不動産価格動向や買い時を解説

「マイホーム購入するならお得に買いたい。コロナ後に不動産価格はどうなるの?」

マイホーム購入を予定していた人の中には、2020年に大流行している新型コロナウイルスの影響で、購入を見送っている人もいるのではないでしょうか。

今回は、コロナの影響で不動産価格はどうなっているのか、購入は待つべきかを解説します。

マイホーム購入への影響は?コロナ流行による不動産価格の推移

2020年に開催予定だった東京オリンピックは、誰もが予想していなかった新型コロナウイルスによって延期になりました。

以前からマイホーム購入を検討していた人の中には、オリンピック後に不動産価格が下がると予想し、その機会を狙っていた人もいるのではないでしょうか。

そして、コロナウイルスの影響で不動産価格は今後どうなるかわからないため、マイホーム購入検討を一時中止している人もいます。以下は、住宅購入検討者がコロナで検討状況が変わったか調査したものです。


出典:コロナの影響を受けた住宅購入調査

 

上記の調査によると、マイホーム購入を検討していた人の36%は購入が抑制されたと回答。

それでは実際に、不動産価格はどう推移しているのでしょうか。これから解説していきます。

 

現在の不動産価格は、2012年以降、上昇傾向です。不動産価格が上昇した理由は、2012年から続いた安倍政権の政策「金融緩和」によるものです。金融緩和をすることで、市場にお金が多く出回り不動産の価格が上がりました。

 

以下のグラフは、建売住宅とマンションの所要資金推移をあらわしています。

 


出典:フラット35 利用者調査

 

2012年の首都圏平均は、建売住宅が約3,500万、マンションが約4,000万でしたが、2019年は建売住宅が3,915万、マンションが5033万。特にマンションの上昇が大きく、平均所要資金が1,000万以上の上昇です。

 

気になる今後についてですが、不動産価格の動向を参考にする目安の一つが日経平均株価を確認することです。以下のデータは、首都圏の中古マンション成約単価と日経平均株価を比較したものになります。

 


出典:首都圏中古マンションの成約坪単価と日経平均株価

 

上記のように、不動産価格は日経平均株価と似た動きをする傾向にあるため、不動産価格を推測する参考になります。そして、以下のグラフはコロナウイルス流行前後の日経平均株価です。

 

出典:日経平均株価

 

コロナウイルスの流行により2020年3月に大きく下がりましたが、2020年9月にはほぼコロナウイルス流行前と同じ水準に回復しました。

 

このことから、不動産価格はコロナウイルス収束後に大きく下がる可能性が低いことが予想されます。

 

さらに、以下の通りコロナウイルスの影響を受け、金融緩和が強化されたため、マイホーム購入価格が上がる可能性も。

 

“日本銀行は16、17日に開く金融政策決定会合で、新型コロナウイルス感染拡大に対応するための大規模な金融緩和策の維持を決める見通しだ。企業の資金繰り支援を当面続け、その効果を見極める。(出典:SankeiBiz)“

 

今後の不動産価格がどうなるかはわかりませんが、不動産価格が上がる可能性がある以上、その前にマイホーム購入を検討してみてはいかがでしょうか。

    

マイホーム購入のトレンドは中古物件? コロナ後の買い時について

 

前章で解説した通り、コロナ収束後に不動産価格は上がる可能性があるため、以前から検討していた人にとって、マイホーム購入は今が買い時かも知れません。

 

しかし、無理をしてマイホーム購入するのは危険です。コロナにより職を失っている人は前年に比べて増えており、今後不景気が続く可能性は大きいです。

 

以下のグラフは、求職理由別の完全失業者数をあらわしたものになります。

 


出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

 

コロナ流行後、会社都合で職を失った人は2020年6〜8月のそれぞれの月で19万人。不況の影響を受けるのは他人事ではありません。

 

このような不景気の影響で、マイホーム購入への考え方が変化する可能性があります。以下のデータは、マイホーム購入検討者にコロナ拡大の住まい探しへの影響について調査したものです。

 


出典:コロナの影響を受けた住宅購入調査

 

上記の調査結果から、コロナの影響でマイホームの検討する物件に変化があった人がいることがわかります。新築から中古に変わった人、中古から新築に変わった人はそれぞれ約3割ずつですが、おすすめは中古物件のマイホーム購入です。

 

せっかくマイホームを購入するなら、気持ちがいい新築がいいという気持ちもわかりますが、中古物件もリフォームをしてきれいにすることが可能。

 

金融機関によっては、通常利率の高いリフォーム費用を、利率の低い住宅ローンに組めるところもあります。

 

不景気がいつまで続くかは予測できないため、新築にこだわらずに中古物件でマイホームを購入し、余裕がある生活を送るのも一つの手段です。

 

コロナの影響でマイホーム購入を中止にしている人や、いつ購入するべきか悩んでいる人は、中古物件でも検討してみてくださいね。

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