頭金を500万貯めてからマンションを購入するとお得?

今欲しい!と思っても、大きな買い物ですから簡単には手が出せないという人も多いでしょう。

例えば、マンションを取得する場合、まずはじめにいくらかを貯蓄してから買ったらいいのか、すぐに買うことができるのか、頭金はどれくらい必要なのかなど、疑問点も山積みですね。

そんな疑問にお答えする記事をまとめてみました。

この記事はFlatwork株式会社が監修しております。(リビングキャンプ運営)

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◆頭金無しでマンションを購入

現在の住宅ローンの中には、頭金を払うことなく貸してくれる場合も多々あり、昔よりもマンション取得へのステップが軽くなっています。

 

例えば、家賃9万円のマンションに暮らしている女性が、頭金の支払い無しで4000万円の物件を取得する場合を例に挙げてみましょう。

頭金を支払わずに4000万円の住宅ローンを借りるとして、金利は1%、返済期間35年とします。

 

これで計算すると、月々の支払いが11万2918円となるため、現在の家賃よりも約3万円上がることになる上に、完済時の合計支払い金額は4742万円と膨れ上がります。

さらに、銀行で住宅ローンを組む場合は、80歳までに完済をする必要があるパターンが多いため、35年ローンを組もうと思えば、44歳までに決断をしなければならないのです。

 

◆頭金を500万円貯めた場合

 

それでは、頭金を作るために、1年間に100万を貯蓄し500万円貯まったところで残りの3500万円を同じく住宅ローンを組んだ場合を見てみましょう。

頭金の支払いなしで購入する場合よりも、借りる金額としては、500万円少ないということになります。

 

そうすると、月々の返済額も9万8799円ということになり、頭金を支払わなかった場合よりも2万ほど少なくなります。

完済時の支払総額は4786万円で、頭金の500万円を足すと4149万円となり、頭金を払った方がトクなような感じがします。

 

ここで注意したいのが、頭金を貯蓄していた5年間の間にも、賃貸マンションの家賃は発生していたという点です。

結局、5年間の家賃である540万円を足すと、5189万円となり、結局のところ頭金を用意することで損をするという可能性もあるのです。

 

さらに、5年かけて頭金の500万円を準備するとなると、毎月8万円以上もの貯蓄が必要となるため、実質の家にかけるお金を見てみると、家賃9万円+頭金8万円で17万円ものお金がかかることになります。

 

これは、生活費等を踏まえると非常に家計に響くことがわかるでしょう。

また、5年もの月日が経つと、利率の変動などによって見込んでいた借入額が組めないといったことも起こりかねません。

 

低金利が続いている時が住宅ローンの借り時であるということを頭に入れておく必要があります。

 

 

◆頭金より繰り上げ返済がお得?

 

  

したが、頭金を貯めるほどのゆとりがある人にオススメなのが、繰り上げ返済を利用するという手段です。

つまり、まず4000万円の住宅ローンを先に借りてしまい、購入から10年経ったのちに500万円の繰り上げ返済をするという計画です。

 

もちろん、月々のローンに対する支払いだけではなく、500万円分の貯蓄をするために月4万2千円ほど用意しなければなりません。

しかし、この余裕がある人は、早めに支払いをしていくことで、合計返済額も265万ほど減らすことができる上に、返済期間も5年短縮することができるのです。

 

10年間のうちに、様々な生活の変化などもあると思うので、その辺りに関しては頑なにならずに柔軟な姿勢を持って、早めにローンを支払うための支払い額を少なくするなどという処置もいいと思います。

 

負担のない程度で繰り上げてローンを返していくことを目指すというのは得策だと言えます。

 

 

◆マンションは早く手に入れた方が吉

 

良さは、支払い金額が減ることだけではなく、やはり返済期間の短縮にあります。

つまり、支払いが早く終わると、その分を老後の資金に回すことができるのです。

 

もちろん、場合によっては退職金を住宅ローンの完済に充てるという人もあると思います。

しかし、年金が十分に得ることができることなどが見込めなければ、老後の生活に不安が残ることになります。

 

また、子供達と気兼ねなく暮らすためにも、自分の家を持ちたいという人も多いでしょう。

そういう人にとっても、子供達ともに過ごす一番いい時期を楽しむためにも、早めのマンション購入がおススメということになるのです。

 

また、親を介護することになったり転勤が決まったりと、ライフイベントは何が起こるかわかりません。

そんな時にも、自分が所有する物件は資産として力を発揮してくれます。

 

つまり、売却することが可能ですので、できるだけ早めに購入して、資産として保持しておくことは吉と言えます。

 

 

まとめ

 

このように、頭金がなくてもマンション取得に踏み切ることは可能な昨今。

もちろん、金利を含めると支払額が増えることを踏まえると頭金があったほうが良いことには変わりありません。

 

しかし、繰り上げ返済という賢い選択をすることで、グッとお得にマンションを購入できる可能性もあります。

自分に起こるライフイベントを想像しながら、マンション購入についても検討していくことをおススメします。

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