「マイホーム検討したいけど、コロナの影響で金利はどうなるの?」
新型コロナウイルスの収束までは、まだまだ時間がかかりそうですね。この状況が続くと、住宅ローンの金利はどうなるのでしょうか。
今回は、コロナの影響で住宅ローンの金利はどうなっているのか、これからどうなるのか解説していきます。
住宅ローンへの影響は?コロナで金利どうなるの?【現在の状況】
以前からマイホームを検討していたけど、新型コロナウイルスの影響がどうなるか分からずに様子を見ている人は多いのではないでしょうか。まずは、現在の金利の状況について解説。
現在の金利は、これまでにない低金利が続いています。以下のグラフは三井住友銀行とジャパンネット銀行の2020年9月の住宅ローン金利です。
2020年9月
変動金利と固定金利の違いは、返済期間中に利率が変動するかしないかです。
住宅ローンは長期金利の影響を受けて、金利が上がったり下がったりしますが、返済期間中に金利が上がっても利率が変わらないのが、固定金利。長期金利が変動する度に影響を受けるのが、変動金利です。
利率が上がれば利息が増えて、返済額が増えます。金利の変動のリスクを自分が受けるのが変動金利、銀行が受けるのが固定金利です。変動金利は固定金利よりも利率が低いですが、金利が上がった時に負担が増えるリスクに要注意。
住宅ローンへの影響は?コロナで金利どうなるの?【今後の動向】
前章では、現在の金利状況についての解説をしましたが、コロナ後の金利はどうなるのでしょうか。これから解説していきます。
前章でも解説した通り、住宅ローンの金利は長期金利の影響を受けます。この長期金利は中央銀行(日銀)の金融政策が影響。
現在は不景気のため中央銀行が金融緩和を行っており、そうすると長期金利が下がります。長期金利が下がると、長期金利を基準にしている銀行が住宅ローンの利率を下げる仕組みです。
金融緩和が続くと、住宅ローンの金利も下がるわけですが、この金融緩和はしばらく続くと予想されます。以下は、朝日新聞が掲載している金融緩和に関しての記事からの抜粋。
上記の通り、中央銀行の金融緩和は今後も続くと考えられます。そのため、金利が急に上がる可能性は低いです。現時点では、市場の影響を受ける変動金利が、住宅ローン返済者にとって有利。
しかし、100%金利が上がらないとは言い切れません。未来の金利は予測できないため、景気の動向をしっかりと観察していく必要があります。変動金利はリスクを伴っているということを、しっかりと覚えておくことが大切。
住宅ローンはコロナで追い風【今がチャンスの理由】
住宅ローンを組むなら、今がチャンスという見方ができます。その理由は以下2つです。
理由①低金利が続いている
理由②政府の支援がある
低金利が続いていることに関しては、これまで解説した通りです。前章で解説したように、中央銀行の金融緩和は今後も続くと考えられ、それに伴い低金利も続くと考えられます。
また、消費増税の影響を受けた住宅に対して、政府は以下の施策を打っています。
・住宅ローン控除の延長
住宅ローン控除とは、住宅ローンの年末残高に応じて、最大40万まで所得税から控除することが可能な制度。
通常の控除適用年数は最大10年だが、消費増税の影響を受けた住宅に対して、13年間の控除が許可されている。
対象期間
また、住宅を取得したにも関わらず、新型コロナウイルスの影響で上記の期間までに入居できなかった場合、以下の条件を満たせば13年間の控除が許可されます。
・すまい給付金
消費増税の影響を受けた住宅購入者に対して、負担を軽減するために現金給付をする制度。
先ほど解説した住宅ローン控除は所得税から控除されるため、収入の低い人ほど恩恵を受けにくい仕組み。すまい給付金は、住宅ローン控除で消費増税の負担軽減をしにくい人のための制度。
実施期間
以上の理由から、マイホームを購入するのは今がチャンスと言えます。
「マイホーム購入したいけど、コロナで金利がどうなるかわからないから様子を見ている」という人は、この機会に検討してみてくださいね。
ただし、住宅ローンの借入で無理をするのは禁物。「家計に余裕がないけど、金利が低いから買いたい」と言う人は、先に家計の見直しをしましょう。
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