「戸建てを買いたいけど、年齢は何歳が一般的なの?」
戸建てを買うのはいつが良いか考える時、住宅ローンの返済期間や毎月の返済額も一緒に検討すると、予算の目安を出すことが可能です。
これから解説していきます。
戸建てを買う年齢は何歳がベスト?平均必要資金から頭金を試算
まずは戸建てを買う平均年齢を解説します。以下のデータは、建物種類別の住宅取得年齢をあらわしたものです。
出典:フラット35 利用者調査
取得年齢で多いのは、30歳代〜40歳代。特に土地付き注文住宅と建売住宅では、40%〜50%が30歳代です。
戸建てを買う年齢の平均は30〜40歳代ですが、あなたに合った年齢の目安を検討するには、いくらの返済を毎月できて、何年間で完済するのか考えることが必要。
戸建てを購入する人の多くは、一括購入ではなく住宅ローンを借り入れて少しずつ返済します。
毎月いくら返済できて、何年間で完済するのかによって借り入れることができる額が大きく変わるため、検討する物件が変わります。
また、検討する物件と住宅ローン借入額の差額は、自己資金で補うことが可能。
自己資金が多ければ、借入期間に関わらずそれだけ条件の良い物件を検討可能です。
十分な頭金をすぐに用意できないけれど、ある程度条件の良い戸建てを買いたい人は、できるだけ若いうちに住宅ローンを組む必要があります。
頭金を多く用意して住宅ローンをできるだけ少なくしたい人は、若いうちに貯金をして、貯金が貯まった年齢で戸建てを購入するのも一つの手です。
それでは、戸建てを買うには一般的にいくら必要なのでしょうか。以下のデータは、戸建ての平均所要資金(首都圏)をまとめたものになります。
出典:フラット35 利用者調査
上記は首都圏の平均のため全国平均よりも高めですが、平均的な戸建てを買うのに必要な資金は、大体3,000万〜4,000万です。
それでは、上記の平均的な戸建てを購入するのにいくらの頭金が必要なのか、返済期間別にフラット35で試算しました。
毎月の返済額は、国土交通省が公開している以下の住宅ローンの年間返済額平均を参考に、毎月10万で試算。
出典:住宅市場動向調査
上記の試算結果の通り、毎月10万ずつの返済の場合、返済期間が15年と35年では、借入可能額が倍の差があります。そのため、返済期間が短いほど頭金が多く必要。
住宅ローンの返済は80歳まで可能な金融機関が多いです。
しかし、定年退職後に住宅ローンの返済を残すのは不安が大きいため、定年退職前に完済できると安心。
上記表の返済期間で返済する場合、隣の借入時年齢までに借入を開始すると、定年までに完済可能です。
上記の頭金が厳しい場合は、検討する物件の予算を下げてもう少しお手頃な物件を探すことをおすすめします。
今回は月の返済額10万で試算しましたが、もちろん毎月返済できる額は家庭によってさまざまです。余裕を持った返済ができるように、借りすぎには充分気をつけてくださいね。
戸建てを買うタイミングは?年齢別マイホーム購入のきっかけ
戸建てを買うタイミングはライフステージによって大きく変わります。
特に20歳代〜30歳代と40歳代〜50歳代では家を買うための動機が異なります。以下のデータは、年代別の住宅取得動機をランキング形式にまとめたものです。
参考:住宅ローン利用予定者調査
20歳代と30歳代の家を買う主な動機は、子供や家族のためです。結婚し、子供が産まれて家が手ぜまになり、広い家に住みたいという人が増える年代になります。
それでは、40歳代、50歳代で家を買う人はどうでしょうか。
参考:住宅ローン利用予定者調査
40歳代・50歳代では、子育てがひと段落して自分のために家を持つ人が多いです。また、30歳代・40歳代でしっかりと貯金した50代の人は、貯金をもとに質の良い家に住み替えるという人もいます。
上記のように、家を買う動機はライフステージによって家族のためなのか、自分のためなのか大きく変わります。年齢だけではなく、自分のライフプランをしっかりと立てて、家を買うのはいつがいいか検討してみてくださいね。
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