「戸建てとマンションは買うならどっちがいいかな。」
今からマイホームを買うなら戸建てがおすすめです。新型コロナウイルスの流行は、私たちの暮らしを大きく変え、住まいへのニーズに影響を与えました。
今回は、コロナ後にマイホームを買うなら、なぜ戸建てなのかを解説します。
【戸建てVSマンション】買うならどっち?コロナが与えた変化とは?
新型コロナウイルスの影響で、以前から住宅を検討していた人の検討状況に変化が起きました。以下のデータは、株式会社リクルート住まいカンパニーがおこなった調査結果です。
出典:コロナの影響を受けた住宅購入調査
上記の調査結果から、コロナ前にマンションを検討していた人の半数は、戸建てに変わったということがわかります。
検討が変わった理由はいくつか考えられますが、そのうちの一つに「在宅勤務を経験し、仕事専用スペースが欲しい人が増えたこと」が挙げられます。
以下のデータは、コロナの影響でマイホームに仕事専用スペースが欲しくなったと回答した人の割合です。
コロナ拡大による住宅に求める条件の変化(複数回答)
出典:コロナの影響を受けた住宅購入調査
色の濃い部分は平均よりも5%以上高い数値をあらわしていますが、全て戸建てを希望している人です。駅から少し距離のある戸建てのメリットは広さ。
広さを求める戸建て派の人は、コロナの影響で在宅スペースを求めているようです。
それでは、価格は戸建てとマンションどちらが安いのでしょうか。以下のグラフは、国土交通省が公表している不動産価格指数の推移をあらわしています。
出典:国土交通省
2013年からマンション価格が高騰し、2019年には1.5倍になっています。一方、戸建ての価格はほぼ変化無し。
マンションは駅から近いところに建てられることが多いです。電車での通勤時間を楽にしたい人々のニーズもあり、価格が高騰したと考えられます。
また、駅から近いマンションは、中古物件でも同じ築年数の戸建てと比較して、資産価値が高くなる傾向です。
以下は、中古マンションと木造戸建て住宅の資産価値の推移をあらわしたグラフです。
出典:リフォーム市場の現状
上記を見て分かる通り、戸建ては資産価値の減少率が早く、マンションは25年後に50%の資産価値を持つのに対し、戸建てはほぼ資産価値がなくなります。
そして、人々は住まいへ資産価値を求める傾向にあることが以下のデータからわかります。以下のデータは、新居で解決したかった元の住まいの課題についての調査結果上位3つを抜粋したものです。
出典:住宅購入・建築検討者調査
上記から、住宅購入を検討している人の5人に1人は住まいに資産性を求めていることがわかります。
先ほど、資産性が高いのはマンションと解説しましたが、コロナ後は戸建てへと変わる可能性があります。次の章ではコロナ後のニーズについての解説です。
コロナ後は戸建ての資産価値が上がる?買うなら今がおすすめ
前章の後半では、戸建てよりもマンションの資産価値が高い傾向にあると解説しましたが、コロナ後は戸建ての資産価値が上がる可能性があります。
その理由は、人々の働き方への考え方が変わったからです。以下のデータは、コロナの影響で住まいに求める価値観に変化があったか調査したものです。
場所にとらわれない働き方が良いと思うようになった人は76%、都心よりも郊外が良いと思った人が64%です。もしも今後、在宅勤務を希望する人が増えれば、駅から近い物件のニーズが減る可能性も。
また、以下の調査からも、コロナの影響で人々が駅から近い物件よりも広さを重視したいという意向に変わったことがわかります。
全体の結果を見ると、前回の調査では広さ重視と駅からの距離重視の割合に差がありませんでしたが、今回は20%以上の差で広さ重視が多数派です。建物種別に見ると、戸建ての半数以上は広さを重視。
駅から近いマンションよりも、郊外の戸建ての方が広くて安いので、これから買うなら戸建てです。特に中古戸建ての場合、2020年11月末までに契約をすれば、住宅ローン減税の適用期限延長の恩恵を受けられる可能性もあります。
検討している人は、早めに不動産屋さんへ相談しに行ってくださいね。
ただし、マンションと同じように戸建ては入居後も維持費がかかります。住宅ローンの融資を受ける予定の人は、固定資産税やリフォーム費用なども考慮して、無理のない借入をしましょう。
コロナが流行する前は、多くの人にとって毎日電車で通勤することが当たり前でした。しかし、コロナの緊急事態宣言で働き方の意識が変化し、時代が変化しようとしています。
あなたのライフスタイルに合わせて戸建てかマンションを選ぶことが大切ですが、時代の変化に合わせて不動産の資産価値も変化する可能性があることも、覚えておいてくださいね。
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