「マンションを購入したいけど、初期費用が心配。何にどのくらいかかるのか知りたいな」
そう、お考えの方も多いことでしょう。この記事では相場が見えてくる簡易計算式と初期費用の各項目に関して解説していきます。
初期費用の内訳
マンション購入時には、購入代金以外にも様々な費用が発生します。
相場は、ざっくり言うと物件価格×7%ほどです。
購入代金が3000万円なら、初期費用は210万円。
購入代金が4000万円なら、初期費用は280万円程度ということになります。
結構大きな金額ですよね。
では、一体初期費用とはどんなものなのか。
見ていきましょう。
主な内訳は次のとおりです。
こんなにも購入時にかかる費用はあるんです。
なんだか、難しい名前の物が多くて良く分からないですね。
では、ひとつずつ説明させていただきます。
申込時にかかる費用
- 手付金
頭金と同じように、購入時に売り手に対して買い手が支払うものです。
簡単に契約を破棄されたくない売り手側が、保険として請求します。
もし、買い手が契約を破棄しても、手付金は戻ってきません。
無事契約成立になった場合は、手付金が頭金になります。
契約時にかかる費用
• 印紙税(売買契約書)
マンションの購入ってとても大きな買い物ですよね。
高額の買い物をするときって、『売買契約書』という書類で契約を交わす必要があるんです。
お釣りとレシートもらって「はい、終わりー」とはならないんですね。
そして、この契約書にも税金がかかります。
それが印紙税です。
購入代金が1000万~5000万の場合は、印紙税が1万円。
5000万~1億円の場合は、印紙税が3万円かかります。
• 仲介手数料
マンションを買う際には、不動産会社を通して買い手側とやり取りをするようになります。
なので、不動産会社に報酬として仲介手数料を支払う必要があるのです。
この仲介手数料が、実は費用の中でも特に高額だったりするんです。
『宅地見物取引業方』というルールで、仲介手数料の上限は決まっており、それ以上の金額を不動産会社が請求することは出来ません。
仲介手数料の目安は次のとおりです。
物件引き渡し・融資実行にかかる費用
• 印紙税(住宅ローン契約)
マンションの売買契約時にも印紙税を支払いましたが、今度はローン契約のための印紙税です。
本来ならローン契約の印紙税は一枚分ですが、複数の金利タイプを組み合わせたミックスローンを選んだ場合、契約書は2枚、印紙代も2倍です。
• 頭金
マンションを購入する時、代金の一部(20%くらい)を支払います。
これが頭金です。
頭金を支払うことで、ローンの審査が通りやすくなったり、毎月の返済額を抑えることが出来ます。
• 融資事務手数料
銀行からローンを借りる時に発生する手数料が、融資事務手数料です。
借入額が高いほど、手数料額も上がっていきます。
• 団体信用生命保険料
もし、マンション購入者が病気などによって支払えなくなった時に、団体信用生命保険に入っておけば、ローンを精算することができます。
つまり、家族にローンのことで負担をかけなくて済むということですね。
• ローン保証料
住宅ローンを借りる時、昔は保証人を立てて借りることが当たり前でしたよね。
でも今は違います。
保証人の代わりをしてくれる『保証会社』という会社があるんです。
保証会社と契約すると、ローンの支払ができなくなった場合に支払いを代行してくれるのです。
ローン保証料とは、いざと言う時に助けてくれる保証会社に対しての手数料のことなんです。
• 火災保険料
火災による損害を補償してもらうための保険が、火災保険です。
火災の他にも、落雷や風災、水災、さらに盗難までさまざまなトラブルに対応してくれます。
• 登記費用
登記費用は
o 司法書士への報酬
o 登録免許税
の2つに分類されます。
マンションを購入するときには、
o 所有権保存登記
o 所抵当権設定登記
o 有権移転登記
の3つの登記をすることになります。
この3つの登記にかかる税が、登録免許税です。
そして、手続きをしてくれる司法書士への報酬も必要になってくるというわけですね。
まとめ
マンション購入に伴う初期費用。
けっこう沢山有りますよね。
初期費用だけでも、全部合わせれば結構な額になってしまいます。
初期費用が心配な方はローンで支払える場合もありますので、銀行に確認をしてみてください。
どのくらいかかるのか、しっかり確認して購入手続きを進めましょう。
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