日本の住宅は、戸建てが多数派です。しかし、マンションの割合は徐々に伸びており、数十年前に比べて3倍になっています。
今回は、戸建てとマンションの割合や、検討する時のポイントを解説していきます。
戸建てよりもマンションが急増【建て方の割合】
総務省統計局では、一戸建てがマンションよりも多いと言うデータを公表。
“平成30年 居住世帯のある住宅の割合(全53,66万戸)
参考:https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/g_gaiyou.pdf “
ただし、以下のようにマンションの割合は徐々に伸びており、昭和53年と比べて3倍近くになっています。
“
出典:https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/g_gaiyou.pdf “
戸建てとマンションの割合は、地域によってもかなり差があります。
総務局のデータによると、東京都の共同住宅の割合は71%で最も高いです。
そして、マンションの割合が最も低いのは、秋田県で17.7%になります。
東京都の人口密度は日本全国1位ですから、マンション派の人が多いのも納得ですね。
ちなみに、秋田県の人口密度は日本全国38位となります。
戸建てかマンションのどちらが多数派になるかは、その地域によってさまざまなので、検討する時はどこに住むかも大切になりますね。
今の日本の実情は、マンションよりも戸建てが多いですが、検討している人の意向はどうでしょうか。
次の章で解説していきます。
戸建てがマンションよりも優勢!意向の割合
株式会社リクルート住まいカンパニーでは『住宅購入・建築検討者』調査を行いました。
以下は、現在マイホームを検討中の人が、どのような建物を希望しているのかと言うグラフです。
出典:https://www.recruit-sumai.co.jp/press/upload/45fa903e6526556d74672a3293b13da3.pdf “
検討中の人の意向も、全体的に戸建て派の人が多く全体の59%です。
また、新築中古問わず、一戸建ての人は一戸建て、マンションの人はマンションに強いこだわりを持っていることがわかります。
一般的な意向やの日本の住宅数では、戸建てが多いことが実情です。
しかし、マンションにはマンションの魅力があるからこそ、検討している人が強いこだわりを持って探していると言えます。
ここまででは、戸建てとマンションの割合の現実・意向を確認しました。
具体的にはどのような視点で、自分に合う方を決めればいいのでしょうか。
次で解説していきます。
【戸建て・マンション】におすすめな人を解説
戸建てかマンションへのこだわりは、その人の重視するポイントや将来設計などによって変わります。
以下のような人は戸建てが向いています。
・子供をのびのび育てたい
・車を複数所有している
・プライバシーを重視したい
マンションのような共同住宅では、上下左右への騒音を配慮しなければいけません。
小さな子供がいる家庭では、騒音を出さないことはとても難しいでしょう。
ご近所の方が理解ある人であればいいですが、必ずしもそうとは限らないですよね。
戸建てなら、騒音を気にせずにのびのび育てることができますし、壁のすぐ隣に人が住んでいる共同住宅よりも、プライバシーが保たれます。
また、マンションでは駐車場を借りられる台数が決まっていたり、近隣駐車場を取得できず、遠くに駐車しなければいけない可能性もあります。
車を複数台所有している人は、事前に駐車場の状況や制限台数などを確認してくださいね。
以下のような人はマンションが向いています。
・セキュリティを重視したい
・実家があり、将来引き継ぐ可能性がある
・修繕や管理など面倒なことをしたくない
共同住宅はセキュリティがしっかりしている物件が多く、女性や子供も安心できます。
将来実家を引き継ぐ予定のある人などは、駅の近くなど立地の良いマンションを選んでおくことがおすすめ。
駅から近い物件は資産価値が上がるので、将来住まなくなったとしても賃貸することが可能です。
また、戸建ての場合、修繕や家の周りのことは全て自分でなんとかしなければいけません。
マンションは修繕積立金や管理費などを払う必要がありますが、困った時は管理人が対応してくれるところがメリットです。
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まとめ
今回は戸建てと共同住宅の割合や、検討するポイントなどについて解説しました。
まとめると以下の通りです。
・日本の住宅は、戸建てよりも共同住宅が多く、検討中の人の意向も戸建て派が多数
・地域によっても戸建てか共同住宅か変わる
・車が複数あったり、管理が面倒な人は戸建てが◎
・セキュリティ重視や、実家がある人は共同住宅が◎
日本の住宅では戸建てが多いですが、あなたに合っているかどうかはライフプランなどによります。
しっかりと検討して、あなたに合った方を選択してくださいね。
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