新築マンション購入って支払いは結局いつまでに必要なんだろう。
購入の諸手続きの流れや、タイミングが難しくって、わかりにくい。
だから、いろいろな手続きの順序が知りたい。
こういった新築マンション購入時の手順の疑問について解説します。
(1)新築マンション購入時の流れの概略
まず新築マンション購入時の、全体の流れを説明します。物件契約の流れは
①モデルルームの見学
②資金計画立案
③重要事項説明
④契約
⑤オプション選択決定
⑥入居説明
⑦引き渡し入居
であり、一般には
④契約時に「手付金」を
⑤オプション選択決定時に「オプション代金一部」を
⑦引き渡し入居時に「現金分残金」を
上記の費用を 各々のタイミングで、支払う必要があります。
(2)購入時のポイント
マンションの検討は、慎重および計画性を持って、行っていくことが大切です。
①モデルルーム見学
事前予約をして、営業の担当にあらかじめ、希望の間取りや用意できる資金の目安などの
情報を伝えておいた方が良いでしょう。営業担当もその情報を元に提案の準備をしてきますので
お互い短時間で、濃い内容の商談がモデルルーム見学をしながら可能になります。
②モデルルームのオプションについて
一般にどのモデルルームにおいても、標準仕様のままというケースはまれであり、家具や家電、ライトなどはオプション扱いなのが普通です。
壁紙やタイルなども標準仕様から、グレードアップされているのが普通ですので、参考にしながら、仕様と期限を詳細確認しておきましょう。
③資金計画では、納得のいくプランを
納得のいく資金計画で、希望の間取りの物件を探し当てることが、モデルルーム見学の最終ゴールになります。実際にどのくらいの支払いになるか良く把握することが必要。
購入金額=登記費用他の預かり金+頭金+住宅ローン借入額
マンション購入時の総支払月額は住宅ローン借入額をベースに、次の項目があります。
①住宅ローンの毎月の返済額
②駐車場代
③修繕積立金
④管理費
毎月の支払額の合計=①+②+③+④
この毎月の支払額に無理がないかどうか検討していきましょう。複数の候補にて、支払額を算出してもらい、納得の行くまで、検討を重ねることが大切です。また、事前審査も安心材料になりますのでぜひ取り組みましょう。
④重要事項説明書
新築マンション購入の場合、宅地建物取引士から「重要事項説明」の説明と交付があります。不動産関係の専門用語が多いため、内容を理解するのに時間を要します。
可能なら事前に入手して目を通しておくことをおすすめます。
⑤キャンセル時に、手付金は戻らない
契約時に支払う必要のある手付金の額は、売り主が不動産業者の場合、分譲価格の20%までと決められています。(平均的には物件の10%や100万円)
手付金を払って、契約書に捺印署名で契約締結となります。
ここで、自己都合でキャンセルのケースではこの手付金は戻ってこないことに注意が必要です。
よく契約内容を確認してから取り組みましょう。
<手付金の制限等>
不動産会社(宅地建物取引業者)が手付金を受け取る場合には、以下のような制限がありますので、しっかりと確認しましょう。
(注):公益社団法人 全日本不動産協会HPより
(3)住宅ローン契約の流れ
次に一般に活用される、住宅ローンの流れを説明します
①住宅ローン事前審査は契約前に
自分の所得などの内容で実際に借入可能か否か審査結果を確認してから、契約をした方が安心です。
必要書類は各金融機関によって異なります。
概ね、運転免許証、給与証明で済みます。
②住宅ローン本申込時には残代金の内訳を確定
本申込み時点では以下の項目を確定させる必要があります。
・借入先金融機関
・借入額(ボーナス返済額)
・返済年数、返済プラン
・自己資金の額(贈与も含む)
各金融機関の状況にも依存しますので、営業担当者に改めて資金計画書を作成してもらい、
相談しながら慎重に判断していきましょう。
③住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)
住宅ローンの契約の正式名称は「金銭消費貸借契約」と呼びます。
本契約時には住民票や印鑑証明書など公的書類が必要になります。
契約後、指定日に契約の金額が指定口座に入金されます。住宅ローンの毎月の返済の開始がいつからなのかは、金融機関担当者に良く確認しておきましょう。
④オプションは期限に注意
一般に、新築マンションのオプション工事内容は次のとおりです。
・オプション(グレードアップ等)
・カラーセレクト(フローリング・建具等の面材色選択)
・メニュープランを選択
契約物件が、オプション期限内に可能どうかは、営業担当者に必ず確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「新築マンション購入の流れ」について詳細を解説しました。手付金やオプション代金、現金分残金などの支払いのタイミングと注意事項については、良く確認して取り組みたいものです。
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