「中古マンション購入のメリットってどんなものが あるのかな?」
購入を考えた時、賃貸で毎月家賃を払い続けるのと、思い切って購入してしまうのは一体どちらの方がお得なのかが気になりますよね。
中古マンション購入に関するメリット・デメリットを解説していきます。
中古マンション購入と賃貸における費用の違い
まずはマンションを購入した場合の費用を見ていきましょう。
マンションを購入して40年間住み、30%価格が下落して売却した場合の想定される費用はこちら。
5000万の物件を金利1%期間35年で払い終えた想定です。
諸費用は350万、管理費・修繕積立金は2.5万×12ヶ月×40年、固定資産税は10万×40年で想定しています。
では次に、賃貸の料金を見ていきましょう。
40年間賃貸に住んでいた場合の想定される費用はこちら。
この比較でいくと持ち家の方が費用的にはお得になりますよね。
更に住み続けることを勘案した場合はよりメリットは広がります。
(賃貸は更に払い続けるため)
都内で5000万だと3LDKで60平米の家が購入できそうです。
そのグレードの家を家賃14万円以下で賃貸でかりることは難しいですよね。
街の中心地から離れた郊外なら探せばあるかもしれませんが、その分交通面の不便などが生じてしまいますよね。
設備の整ったマンションに住みたいと考えているなら、将来的な資産の面で、購入したほうがお得になるということです。
では、ここからは中古マンションの購入のメリットについてお話ししていきます。
中古マンション購入のメリット
メリットの結論:価格が下がりにくい
新築マンションには整った最新設備、キレイな外観・内装など魅力的な部分がたくさんありますよね。
だからついつい新築マンションに目がいってしまう気持ち、よく分かります。
しかし、新築のマンションにもデメリットはあるんです。
それは、価格維持率の低下です。
買った時点で価値は2割程下がってしまうので、どうしても売却時の価格は安くなってしまうんですよね。
そこから築20年までは値段が下がり続けます。
しかし、築20年以降は、あまり価格が下がりにくくなります。
理由は以下のグラフの通りです。
ということは、中古マンションを購入した場合は、購入時と売却時の価格に大きな差が出ないということになりますよね。
新築より安い
当然ながら、中古マンションは新築マンションよりも購入時の費用を安くおさえることが出来ます。
「でも、古くてボロボロなんでしょ?」
そう思われる方もいるかもしれません。
しかし実際は、こまめに修繕をしてしっかりと管理している中古マンションも沢山あります。
新築同様とまではいかないかもしれませんが、充分快適に過ごせるくらいキレイです。
自由自在にカスタマイズできる
安く買えるということは浮いたお金を、他のところに回せますよね。
せっかくなので、自分の好きなようにリフォーム・リノベーションしちゃいましょう。
新築マンションのような最新設備はなくても、自分の理想を叶えることが中古マンションなら可能です。
思いっきりカスタマイズして、自分だけのお城を作り上げてください。
中古マンション購入のデメリット(逆説:賃貸のメリット)
もちろん中古マンション購入の際のデメリットもあります。
メリットと照らし合わせてじっくりチェックしてくださいね。
修繕積立金が高い
古いマンションであればあるほど、修繕積立金が高くなります。
もちろん管理会社にもよるでしょうが、古いマンションであるほど直すところが出てくるのは自然なので、仕方ないことかもしれませんね。
購入時には、月々の修繕費がどのくらいかかるのか、しっかり確認してくださいね。
設備が古い
これも中古マンションならではの問題ですが、前の人が長く住んでいたりすると設備状態があまり良くないことがあります。
入居してすぐに壊れてしまったなんてことのないよう、内覧時にチェックし、必要であれば交換してもらってから契約をしましょう。
耐震基準が低い
1981年の6月に建築基準法が改正され、マンションの耐震基準も大きく変わりました。
しかし、建築基準法が改正される前に建てられた築年数の古いマンションは、以前の基準法が適用されています。
つまり、地震が増えつつある今の日本では、少し心配な造りになっているんです。
ただし、古くても補強工事をして耐震に備えてるところもあります。
まとめ
今回はマンション購入にかかる費用と、中古のマンションを購入した場合のメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
中古マンションを購入するメリット
- 売却時の価格があまり値下がりしない
- 新築より安い
- 自由自在にカスタマイズできる
中古マンションデメリット
- 修繕積立金が高い
- 設備が古い
- 耐震基準が低い
中古マンションは費用を押さえられ、リノベーションを楽しめたりと、メリットも沢山です。
しかし、設備や耐震強度などに問題を抱えている可能性もあるので、契約の際にはしっかり確認して納得できるものを選んでくださいね。