マンションと一戸建てのどちらを購入するか迷っている人の為に今回は「マンション購入は、一戸建て購入と比べてどんなメリットがあるのか」という事を説明していきます。
1. 二つのコスト面から考えるマンション購入のメリット
1-1.マンションの物件価格は一戸建てより安め ※エリアなどもろもろ同条件の場合
一般論として同じ位の立地と広さであれば、マンションの方が価格はやや安い事が多いです。
それは、土地の価格が大きく影響する為です。
40坪の土地付き一戸建ての場合、40坪全ての土地価格がかかってきます。しかしマンションの場合、マンションの敷地を各部屋の所有者で共有している為、1部屋当たりの土地持ち分は当然一戸建てより少なくなります。
例えば、40戸のマンションが40坪の土地に建つのであれば、マンションの所有者が所有する土地は1坪です。
一般的に、マンションの敷地面積の「数千万分の数千」というような、非常に細かい分数で共有持分が決まる為、土地にかかる割合が少ないです。
同時に駅近など利便性が高いエリアに購入できる利点があります
1-2.管理費・修繕積立金
マンションの場合、月々のローン以外に「管理費」「修繕積立金」が必要です。
平均的には合わせて2.5万円ほどでしょう
ここは短所にもなりえるのですが、自ら手を動かさずに清潔性やセキュリティを担保してくれる点では戸建てにはないマンションのメリットと言えます。
「管理費」というのは、マンション全体を管理する費用です。管理人への給与の支払いや、共用部の清掃および電気代などに充当されます。
「修繕積立金」とは、築年数が経ったマンションを工事する時の費用を、前もって全員が積み立てておくというものです。
マンションによってかなり差があり、毎月15,000円〜50,000円ほどの出費となります。
マンションは、管理費を支払う事で共用部やエントランスなどの清掃、設備の定期点検を専門業者にやってもらえる為、快適な生活を送れます。
2.立地の面から考えるマンション購入のメリット
マンションが一戸建てよりも特に優れている点は「好立地に建っている物件が多い」事です。
駅前で商業施設が近いなど住環境が非常に良く、大規模なマンション開発が行われる場合は、大手スーパーチェーンやコンビニが競って出店してくる事もあります。
私の知人のケースです。郊外に新築一戸建てを購入した為に、最寄りのバス停まで徒歩3分。バスに乗って15分で最寄りのJR駅。JRに45分乗ってようやく勤務先に到着。
これに乗り換え時間を加えると、通勤に片道1時間半近くかかるとのこと。
実はその一戸建てと同じ程度の予算で、勤務先から6駅で20分のマンションも候補に上がっていたそうです。
これをどう評価するかは人それぞれですが、立地という利便性を最重視するなら即座にマンションに軍配が上がるでしょう。
3.防犯対策の面から考えるマンション購入のメリット
最近の分譲マンションには、最低でもオートロック、TVモニターホンの設備が整っています。
また、エントランスや駐車場、共用部のあらゆる所に防犯カメラが設置されており、警備会社の警備システムを導入しているマンションも増えて来ています。
また、マンションは外から見ても留守かどうか分かりにくいという点が挙げられます。
マンションというのは、外から特定の部屋の電気が点いているかどうかというのは判別できても、すぐに部屋番号までは分かりません。
また、管理人や同じマンションの居住者の存在も防犯に役立ちます。管理人室はエントランス付近に設置されており、そこに人がいる事で心理的に侵入しにくい効果しを生みます。
マンションに防犯対策を求める声は多く「管理費を支払う一環として防犯対策を求める」というアンケート結果もあります。
4.売却価値の面から考えるマンション購入のメリット
マンションの場合はその立地の良さからくる需要の強さから予め売却も視野に入れながら購入する人も多いのでないでしょうか。
急な転勤など何かあった時に転売しやすいのは、マンションに軍配が上がりそうです。
マンションは、初めから万人受けするような間取りや設備で造られており、それがセールスポイントです。また、同じような間取りが集合している為、同じマンション内での売却事例をもとに売却価格の目安が立ちます。
しかし一戸建ての場合は同じ条件の物件は存在しない為売却時の価格設定が難しく、更に特殊な立地や個性的な間取り・設備の戸建てであれば、売却の際に苦戦せざるを得ない状況になる可能性もあります。
まとめ
マンションと一戸建てのメリットの比較を下記の表にまとめました。