「希望の物件にめぐり会えたのに、住宅ローン審査に落ちた。条件はすべてそろえたはずだったのに、いったい何が悪かったのだろうか。」
マイホームの購入を目指す人にとって住宅ローンは前提条件ですよね。
住宅ローン審査に落ちる原因はどこにあるのか、また実際に落ちた場合どう対処すればいいのか、これからそれらの疑問に答えていきます。
住宅ローン審査に落ちた原因とは
複数理由がありますが、代表的な項目は下記3点かと思います。
①収入が低い
②収入が安定的ではない
→正社員や公務員ではない(契約社員や派遣社員や自営業)
→会社の規模が小さい
→転職したばかりや回数が多い
③信用情報に疑義がある
→クレジットカード利息の遅延など
審査が通りにくいケースで多いのは申請者の収入が低い場合です。
年収のうち1年間に返済しなければならない金額を「返済負担率」といいますが、これが一定の基準(約30%~35%程度)を超えると、つまり、収入の割には返済額が多いと滞納リスクが高まるとして融資が受けにくくなります。
また収入が安定しているかどうかを見定めるため、勤務先の規模や勤続年数もチェックされ、会社の状況によっては低い評価が下されることもあります。
さらに過去の借り入れの際の返済滞納歴など、信用情報に問題がある場合も、ローンの審査に影響を与えます。こうした信用情報は、複数の信用情報機関が把握しており、金融機関は審査にあたって情報を取り寄せて確認します。
なので、もし住宅ローンを組む前に、別にカードローン等で借り入れがある場合、これらの情報も把握されてしまうばかりか、住宅ローンと合算され、返済負担率がアップしローンの審査が通りにくくなるという悪循環に陥ります。
補足:1行のみの審査結果で「あ~落ちた」と判断していませんか?
そもそも各銀行の特性があるので属性は良いけど銀行の基準に何かが満たさなかったという要因があるので1行の結果だけで落ちたと判断せずに事前審査数の最大化を意識して最低でも3社以上の審査を打診した上で判断してくださいね。
住宅ローン審査に落ちた理由は属性以外にも原因はある
属性以外にも審査対象となる項目が下記2点です。
・本人の健康状態
・物件の評価
銀行系の住宅ローンは団体信用生命保険が前提条件となっていることが大半なので属性
のみで決定されません。本人の健康状態も重視されます。
ローンを組むにあたって必要な団体信用生命保険の審査では、具体的な疾患の情報を提出する必要がありますが、心筋梗塞や糖尿病などの病気のほか、メンタル系疾患も対象となるので健康診断結果が求められます。
治療中の病気やメンタル系疾患の場合、審査が通りにくいとの指摘もあります。
さらに担保の対象となる物件の評価に原因がある場合もあります。
例えば、築年数が古すぎたり基準の建ぺい率を超えていたり、防火の基準を満たしていなかったりする違法建築は、審査で落ちることがあります。
各銀行の特性にもよるので物件評価の項目は1口に言えるものではないです。
審査に落ちた後の行動について
まだフラット35にまだ申込んでない人は審査をしてみましょう。
理由は審査基準が細かい属性判断ではなく返済比率が定める枠内におさまっているかを重視しているので幅広い属性の方が対象となるからです。
※物件評価ももちろんありますので適合するかは前提条件です
事前審査と本審査に乖離があるので本審査結果を基にしましょう。
・それでも良い結果ではない場合
融資の審査に落ちても、金融機関は理由を教えてくれません。
したがってまず最も重要なのはなぜ落ちたかを自分なりに分析して改善に向けて取り組むことです。
落ちた理由が全く思い浮かばない場合、意外と信用情報に問題がある場合もあります。
信用情報機関は個人からの情報開示を受け付けているので一度調べてみると良いでしょう。
例えば、複数のクレジットカードを所有しながら知らない間に返済を長期滞納してしまい、そこが審査で引っかかったケースも少なくありません。
いったん期間を空けて分析を行い、原因を取り除いた上で再び申し込むようにしましょう。
住宅ローン審査で良い結果を得るために
初めての住宅ローンを申し込むにあたりできるだけの準備をしたが本当に審査が通るだろうか。
そんな不安を抱えている方も少なくないと思います。
少しでも審査を通りやすくするために、いくつかの方法をご紹介します。
まず一定の収入がある親子や夫婦の場合、収入を合算してローンを申し込むと、1人よりは収入額が増え、返済負担率が下がるため審査で有利に働きます。
また自営業者の場合、直近の3年間の所得が黒字になっていることや、毎年の振れ幅が少なく安定していることが評価されますので、申し込むタイミングを見極めることで通りやすくなります。
また複数の金融機関などのカードローンを契約している場合、たとえ借り入れ額がゼロであっても信用情報機関には、「借入」と認識されてしまうので、使っていないカードローンは解約し、クレジットカードのキャッシング枠も廃止しておきましょう。
使ってない場合は整理ができて一石二兆ですよね。
ちょっとした対策も数を重ねることで、一定の効果を発揮するはずです。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
住宅ローンの審査に落ちてしまうと、素敵な持ち家ライフを実現できなくなってしまいますよね。
できるだけしっかり準備して審査に臨み、笑顔で新しいステージに進んでいただければと思います。