戸建て購入に関する需要について解説します。
持ち家選びの中で念頭に置いていただきたい部分なのでインプットしていただければ幸いです。
戸建て購入者はコロナで増える?戸建てが選ばれる理由を解説
株式会社リクルート住まいカンパニーの調査では、新型コロナウイルスの影響で賃貸から物件購入に検討を変えた人の割合は、27%と言う結果が出ています。
(出典:株式会社リクルート住まいカンパニー コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査)
コロナの混乱の中、賃貸よりも持ち家を手に入れたいと希望する人が出てきていることがわかりますね。
また、同調査では、コロナの影響で検討対象をマンションから一戸建てに変えた人の割合は50%、戸建てからマンションへ変えた人の割合は31%と言う結果も。
戸建ては郊外にあることが多いため、マンションよりも広くて価格が安い傾向にあることがメリットです。
戸建てを検討している人は、マンションを検討する人よりも広さを求める傾向にあります。
出典:株式会社リクルート住まいカンパニー コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査
実際に戸建ての延べ面積平均は、マンションなどの共同住宅平均よりも約2.5倍大きいです。
延べ面積とは、各階の床面積を合計したものをいいます。
マンションは駅が近く通勤に便利など立地がいいことから、同じ広さの戸建てよりも価格が高くなることがあります。
戸建てとマンションの所要資金平均は大きく差があり、2009年以降マンションの価格は上昇傾向です。建売住宅と新築マンションでは、所要資金平均に1,000万以上の差があります。
このように戸建てが選ばれる理由は、マンションと比較した時の広さと価格のお得感にあります。
戸建て購入の価格はコロナで上がる可能性もある?
前章で、マンションの価格は上昇傾向だと解説しました。マンションの価格が高騰した理由はいくつかありますが、一つは駅から近いと言う立地の需要があるためです。
しかし、今後は戸建ての価値が上がる可能性があります。コロナでリモートワークが増え、自宅で働く人が増えました。
日本のコロナ感染者数は未だに増え続けていて、いつ収束するのかは不透明です。
在宅ワークをする人が増えれば、電車通勤の必要がなくなり、駅から近い方がいいと言う需要が減少します。
ミサワホーム総合研究所は、今後の暮らしや住まいに求める要素について、考え方や価値観に変化があったかの調査を行いました。調査結果の一部は以下の通りです。
場所にとらわれない働き方が良いと思うようになった 76.5%
住む地域として人口が密集した都心部よりも自然豊かな郊外が良いと思う 64.6%
(出典:ミサワホーム総合研究所 新型コロナウイルス影響下における住まいの意識調査レポート)
上記結果のように、今後、在宅ワークを希望する人が増えて郊外への需要が高まれば、マンションよりも戸建てを選択する人が増え、戸建ての需要が増えます。
現時点では、コロナの収束がいつになるか、在宅ワークがどのくらい一般的になるのか不透明ですが、以上のことから、コロナ後に戸建て購入の需要は上がることが予想できます。
新築だと予算が厳しい場合も、中古戸建てを購入してリフォームすれば、家族の空間を保ちつつ、在宅ワークのスペースも十分確保可能です。
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