住宅ローン減税っていうのがあるって聞いたんだけど、どれくらいの期間、減税してもらえるのだろうか?
住宅ローン減税が、消費税増税のタイミングで延長されていることをご存知でしょうか。
そもそも10年だったものが13年まで延長となっているのです。
しっかりと、把握して受けられる減税は逃さないようにすることをおススメいたします。
◆消費税増税で減税延長と条件
2019年10月以降のことですが、消費税が10%になったことをきっかけに住宅ローンの減税期間が3年間伸びました。
それまで10年間であった減税期間が13年に期間を延ばされることになったのです。
もちろん、控除される合計額は2019年までの減税額よりも大幅に増したことになります。
ところで、住宅ローン減税についてきちんと把握はできていますか?
住宅ローン減税は、契約した人で下記の条件に当てはまれば利用できる減税制度となっています。
●住宅を購入後、半年以内に入居すること
これに当てはまれば、一定期間、年末の住宅ローンの残高の1%が、所得税から引かれるというわけです。
冒頭でもまとめたように、住宅ローン減税の期間が10年から13年に延長されています。
とはいえ、誰でも延長の対象になるわけではなく、条件が設けられています。
まず、購入した家で暮らし始めたタイミングが2019年10月〜2020年12月31日までであることです。
さらに、消費税10%で住宅を購入していることが条件となっています。
つまり、2019年10月以降に購入した家で暮らしていたとしても、消費税率が8%だという人は、期間延長をしてもらうことはできないというわけです。
入居タイミングが当てはまっているからといって、早とちりをすると残念なことになりかねませんので、税率についてもしっかりと確認しておく必要があります。
住宅ローン控除の延長条件に当てはまったら、次は算出方法について知っておく必要があります。
実は、10目までのやり方と、11年目からの方法は異なってくるのです。
まず、10年目までの算出方法について確認してみましょう。
非常に簡単で、12月31日の時点でのローン残高×控除率1%となります。
とはいえ、上限は残高4000万円までとなっていますので、注意は必要になってきます。
それでは、11年目以降がどうなるかをみてみましょう。
2つの計算方法が設けられているので下記をご覧ください。
*12月31日時点のローン残高×控除率1%
*(住宅取得等対価の額―消費税額)×2%÷3
このどちらかのうち、控除額が少ない方を選択することになっています。
この場合も、10年目までと同じく、残高4000万円が上限ですので、確認しておきましょう。
参考:国土交通省
◆忘れてはならない確定申告
住宅ローン減税を受けるための条件についてはわかりましたが、もう一つ大切なことを確認しましょう。
それは、住宅ローン減税を受ける最初の年に、確定申告を行う必要があるという点です。
個人事業主の人にとって、確定申告は毎年するお馴染みの手続きですが、会社員の人にとっては慣れない作業だと思います。
とはいえ、会社員でも住宅ローン減税を受けるためには、確定申告をしなければならないのです。
その上で、税務署にて住宅ローン控除のための手続きを行うことによって、初めて減税を受けることができるのです。
初年度さえこの手続きを踏んでおけば、2年目より後は勤務先の年末調整時に、必要書類である控除証明や借入金年末残高証明を提出するだけでOKとなります。
確定申告にしても、年末調整にしても必要書類をしっかりと忘れないように提出しなければ、住宅ローン減税が受けられなくなるので注意が必要です。
わからない時には、税務署に行って前もって確認することも大切です。
まとめ
このように、コロナ渦が訪れる以前から住宅ローン減税の期間延長は施行されていることがわかりました。
せっかく手に入れたマイホームですから、お得に賢く計画的に支払いながら、暮らしを安心して過ごしたいものですね。
合わせて読みたい記事