みなさんお分かりのように、利息についてはしっかりと理解してお得な商品を選ぶことが大切になります。
今回は変動金利について仕組みやリスクなども理解していただけるようにまとめてみました。
ぜひご参考になさってみてください。
◆住宅ローンにおける変動金利って何?
住宅ローンなどを金融機関で借り入れをする際には、借り入れた金額に利息を足したものを支払う必要があります。
なので、住宅ローンを借りる前には、利息の仕組みについて調べておく必要が出てきます。
多くのローンは、借入元本に金利や借入期間をかけて利息を計算します。
例えば、住宅ローンは、返済が進むにつれて借入元本が減っていくことになるので、利息の計算式は次の通りになるのです。
●利息額=借入残高×金利×借入期間
つまり、弁済が進むと、借入元本はもちろん利息額も減っていくという流れになります。
ここで気をつけなければならないのが、住宅ローンの金利タイプがあるという点です。
住宅ローンは、変動金利と固定金利の2パターンがあるのです。
変動金利は定期スパンにて金利の見直しが行われるもので、固定金利はずっと変わらないタイプのものを指します。
つまり、固定金利であれば返済するたびに利息も減っていくというわけなのですが、変動金利の場合は減らないといったこともあることを理解しておくことが重要なポイントとなります。
☆変動金利の仕組み
それでは、変動金利についてもう少し詳しくお伝えしましょう。
金利というのは将来的にどうなっていくのかわからないものであります。
とはいえ、住宅ローンを組む際に、変動金利の理屈がわかっていると非常に安心するのは間違い無いでしょう。
まず、短期プライムレートについて知っておくことが重要です。
これは、銀行が優良企業に貸し出す際の最優遇貸出金利(プライムレート)の中で、一年以内の短期貸出金利のことを指しています。
住宅ローンの変動金利は、短期プライムレートの利率に1%を足すことで決まります。
例えば、2019年12月の段階では、短期プライムレートが1.475%ですから、住宅ローンの変動金利は1%を加えた2.475%ということになります。
これを基準にして、条件やキャンペーンなどといった部分で割引の適用などが行われ、利息が決まっていくという仕組みになっています。
変動金利とはいえ、5年ルールという規定が当てはめられ、変動が行われるのは5年ごとになっています。
もう一つ決まりがあり、もしも利息が大幅にアップしたとしても、これまでの返済額の25%が上限という「125%ルール」という規定が設けてあります。
☆変動金利の今後
実は短期プライムレートは2009年から2019年12月まで変わりがないといった実情があるのです。
つまり、変動金利は基準が10年以上もの間2%前半というわけです。
とはいえ、将来的に金利がどうなっていくのかは誰も予想することができないのです。
住宅ローンを借りる場合は、基本的に30年スパンの長い付き合いとなるので、短い期間の予測だけでなく、長期的な予測や対策を練っておくことが非常に重要です。
◆変動金利のメリットとリスクについて
変動金利にはメリットもあればリスクも存在することを知っておきましょう。
まず変動金利の利点として、固定金利よりも低金利になるという点があります。
住宅ローンの金利は、変動金利→固定金利選択型→全期間固定金利型といった順番で高くなるのが一般的です。
さらに、長期的に金利が上がらなければ、長い間低金利な訳ですから、固定金利よりも全ての返済額が低いという結果になります。
しかし、この結果を踏まえても、変動金利にも注意点があることを忘れてはなりません。
いつまでも利息が低いということを約束されるものではないという点です。
もしも、金利の見直しがなされ、上がってしまえば当然ながら利息が増えていきます。
ですから、長期的な返済計画を立てることが難しいといったリスクもあるのです。
◆結局住宅ローンはどれがお得なの?
ここまで見てくると、結局のところ固定金利と変動金利とどちらを選べばいいのか少し悩むという人もあるでしょう。
ここで参考にしたいのが、すでに住宅ローンを借りたことのある人がどれを選んでいるかという点です。
実は、2018年10月から2019年3月に民間住宅ローンを組んだ人の中で実に60%が変動金利を選んでいるのです。
特に2008年からの10年間は大きく流れが変わり、固定金利より変動金利の住宅ローンを組むといった人が増えたようです。
このまま金利が低い時代が進んでいけば間違いなく変動金利が得だということには繋がります。
多くの人は、その流れを汲んで変動金利を選んでいると言えるのでしょう。
まとめ
このように、住宅ローンの返済額を考えるときには金利について知っておくことが非常に重要なポイントです。
特に、昨今は、固定金利よりも変動金利の方が金利が安いことがわかっています。
実際、変動金利がおすすめではありますが、細かな仕組みを把握した上で、長い目でのプランを立てながらできるだ低金利を選べるように意識して住宅ローンをチョイスしていきましょう。
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