本記事では、マイホーム購入時の頭金の世間の平均額や、金額の分布データの事例、さらには頭金を用意する上での、そのメリットとデメリットに関して、詳細を以下解説いたします。
(1)頭金の世間平均はどの程度か
ここで、頭金の世間の平均額や分布の詳細等を見てみましょう。
次の表は、国土交通省の平成30年度のマイホーム購入時の頭金(自己資金)の平均額とマイホームの購入金額に対する自己資金の比率平均の、調査結果になります。
出典:平成30年度住宅市場動向調査報告書より
頭金の平均額はこの調査データでは700万円台から 自己資金のマイホーム購入金額に対する比率は平均20%台になっています。
ただし、この中には購入資金の大半を自己資金の方のデータも、当然含まれている為、住宅金融支援機構HPデータより、同年度で実際の手持金額の分布を調査した統計データを、次の表で示します。
フラット35利用者調査:2019年度集計データより 手持金統計データ
このデータから解るように 1000万円を超える高額の方も全体の22.3%を占める中で、手持ち金無しでマイホームを購入の方も24%いることがわかります。
昔から、目安となる頭金は、一般に購入マイホームの物件価格の2割とされてきました。
ただし、現実には頭金の金額は決して画一的なものではなく、このようにばらついており、また頭金を用意することに関しては、そのメリット/デメリットがあるのです。
次以降でそれを詳細解説致します。
(2) 頭金のメリット/デメリット
以下、そのメリット/デメリットを見ていきましょう。
頭金の活用メリットは、将来マイホームを売却することを考慮しない場合、以下の3つです。
①月々の返済額が下がる
②金利が優遇される
③審査が通りやすい
[メリット①:月々の返済額が下がる]
頭金を用いることで、ローンの金額、つまり返済の負担を減らせます。
ローンの利息は、少ない借入額程、全体の利息額も下がります。
例えば、物件価格3000万円の家を適用金利1%、返済35年で購入する場合、頭金500万円の有無で返済総額が約593万円異なります。
これはまた利息の金額が93万円削減出来ていることを意味しており、毎月の返済額を低く抑えられます。
[メリット②:金利が優遇される]
例えばフラット35では、頭金が1割以上と未満で適用金利が異なります。
他の住宅ローン商品も、頭金によって金利優遇の場合もあり、確認が必要です。
[メリット③:審査が通りやすい]
住宅ローンの審査は、頭金を用いることで、借入金額が減るため、審査が通りやすくなります。
一方で、手元に貯金や資産がなく、これから多額の頭金の用意の場合には、以下のようなデメリットがあげられます。
①住宅ローン完済が遅くなる
②現在の物件の賃料も必要
③手元の資金がなくなる
[デメリット①:住宅ローン完済が遅くなる]
頭金準備の期間が長引くと、その分住宅ローンを完済が遅くなる可能性があります。
ローン返済期間が定年後にかかる場合、老後の生活資金に注意が必要です。
[デメリット②:現在の物件の賃料も必要]
もし現在の入居物件が賃貸である場合には、その家賃は頭金用意期間の間、払い続けなくてはなりません。この住居賃貸の費用を払いながら、頭金を用意するのはそれなりに大変です。
[デメリット③:手元の資金がなくなる]
当然ですが、住宅購入の際に、頭金を多く用いすぎると、手元の資金が少なくなります。
例えば直近に子供の受験・教育に資金が必要な場合には、多額の頭金を住宅購入のみに用いることはおすすめできません。教育ローンの金利は、住宅ローンに比べて高いためです。
現在は、昔と異なり、頭金の割合を指定する金融機関は少ないです。
また購入資金の全てを住宅ローンで借り入れ可能なフルローンや、諸費用も借り入れできる
オーバーローンなどの金融商品も存在します。
ただし借り入れの上限額は、家や土地の不動産担保の金融機関評価額である場合が、
通常につき、注意が必要です。 このように、頭金の準備には、個々の事情が大きく関わってくるために、住宅ローンの頭金対応の準備や諸費用の相談含め、
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