マンションの購入を考えている方は、一般的にどのくらいの価格のマンションが購入されているのか平均が気になりますね。
購入価格や借入れ金額など、平均値を見ながらどのくらいのローンを組んでどのくらいのマンションを買うべきなのかを考えていきましょう。
国土交通省が紹介しているデータを元に、さまざまな「平均値」を紹介しますので参考にしてください。
マンション購入価格の平均値(三大都市圏)
新築マンションを購入の場合の購入価格の平均値を年ごとに表にしました。年収の何倍にあたる物件を購入しているかを参考のために加えています。
中古マンションを購入の場合も同様に平均購入価格と年収の倍率を表にして紹介します。
低金利時代で年収の10倍の物件を購入することが可能という話も出ていますが、ほぼ堅実に新築マンションの場合は年収の5倍強、中古マンションの場合は4倍前後に抑えています。
購買価格から逆算すると平均年収は分譲マンションの場合(2019年で計算)797万円、中古マンションの場合は693万円です。
ただし、ここで注意していただきたいのは、これはあくまで3大都市の平均値であらゆる世代やさまざまな世帯をひっくるめた数値だということです。
安易に、じゃあ4,000万程度のマンションを買うことが普通のことなのだと思わないでください。
・自己資金の平均値
新築分譲マンションの平均購買価格は2019年で4,457万円でした。そのうち、自己資金は1,755万円で、購買価格の39.4%です。残りの2,702万円を住宅ローンで用意しています。
2,702万円を35年、1.3%の固定金利で返済するとして月々の返済額は80,050円です。(三井住友銀行のシミュレータを利用)かなり計画的に購入を考えているのではないでしょうか。
中古マンションの場合の平均購買額は2,746万円で、自己資金は1,194万円、全体の43.5%に当たります。
住宅ローンは1,551万円を20年で1.3%の固定金利で返済するとして月々の返済額は73,377円です。40歳で購入しても余裕で60歳で完済できます。
マンション購入時の平均年齢
新築マンションを購入した世帯主の平均年齢は、39.4歳です。内訳をみると30代が半分、40代が4分の1でほとんどこの世代で占められています。
中古マンションを購入した世帯主の平均年齢は、44.8歳です。
平均年齢が新築マンションより高いですが、内訳も全体に新築マンションより上の傾向です。予算を抑えて定年までに完済しようというプランなのでしょう。
60代での購入も見られます。老後の生活のために戸建からの住み替えも考えられます。
二次取得で中古マンションを購入した場合を参考までに紹介します。二次取得というのは、買い替えのことです。購入時の平均年齢は、58.2歳で、表のように60代での購入が半分近くを占めています。
マンション購入の平均年収
新築マンションを購入した時点での世帯主の平均年収は798万円です。
注文住宅の744万円や分譲戸建住宅の688万円に比べても高額なのは、東京都心の高額マンションを購入した世帯が含まれるためでしょう。
内訳を表にしましたのでご覧ください。
400万円未満の年収の方も約5%ほどいらっしゃいます。
次に中古マンションを購入した世帯の世帯主の年収を見ていきます。平均年収は、694万円で、内訳を見ると400万円未満での購入が新築に比べて多いことが特徴です。
年収の平均値が、最初の項目「マンション購入価格の平均値は」で逆算して出した年収とほぼ一致することがわかりました。
新築マンションの場合は、年収の約5倍の物件を購入していることや自己資金の割合などを見ていくときちんとライフプランを考えながら、住宅ローンを組んでいるのではないかと推測されます。平均値を分析しながら、ご自身の適切なマンション購入プランを立ててください。
参考:令和元年度 住宅市場動向調査(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001347999.pdf
令和元年度住宅市場動向調査 報告書 ~調査結果の概要~(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001348001.pdf
合わせて読みたい記事