「持ち家の維持費に何があって、いくら必要なのかわからないなぁ。
持ち家は毎月の住宅ローンの返済に加えて維持費がかかります。
つまり、持ち家への入居後に安心して生活を送るためにも、持ち家の維持費を一戸建てとマンションと比べて理解することが大切です。
この記事はFlatwork株式会社が監修しております。（リビングキャンプ運営）
東京都知事から認可を受け正式に宅建業免許を取得しています。＜免許番号＞東京都知事認可（1）第104151
実際にマイホームの仲介業務をしているので現場のリアルな情報をお届けしていきます。
持ち家（戸建てとマンション）の両方にかかる維持費
はじめに持ち家としての一戸建てとマンションの両方にかかる維持費について説明します。
一戸建てとマンションの両方にかかる維持費は下記です。
①固定資産税・都市計画税 ②損害保険料
固定資産税・都市計画税は土地や建物の所有者なら誰でも支払う義務がある地方税で、毎年1月1日時点の土地や建物の所有者に課税されます。
つまり、持ち家の所有者なら誰でも支払わなければいけない維持費と言えます。
固定資産税は「課税標準額×1.4％」、都市計画税は「固定資産税の課税標準額×上限税率0.3％」の数式で納税額が計算されます。
なお、都市計画税の税率は0.3%を上限として市町村が独自に税率を決定するので、持ち家をどの市町村で所有しているかによって違います。
納税額は持ち家の購入額やどの市町村に持ち家があるかによるので一概には言えません。
しかし、仮に購入額が同じであれば購入額における土地と建物の比率、建物の耐用年数の違いによりマンションの納税額の方が一戸建ての2倍の額になります。
続いて損害保険料について説明します。
損害保険には火災保険や地震保険があり、万が一に備え建物の購入時に加入するのが一般的です。
火災保険料は保険会社や建物構造、補償範囲などによって金額が変わります。
火災保険料は一戸建てで年間1～4万円、マンションでは年間1万円前後です。
ネット損保を活用するとかなりの保険料の圧縮ができます。
対面型の損保と比較して半額になることも珍しくありません。
さらに、地震保険を加えるともっと保険料が上がりますが、火災保険だけでは地震による損害補償がないため、大切な持ち家のためにも地震保険への加入を薦めます。
ぜひ、自治体のハザードマップで過去の洪水状況を確認してください。
一戸建てにかかる維持費
戸建てにかかる維持費
マンションと比較して管理費・修繕積立金がないので毎月の支出が少ないことが特徴です。
挙げるとすると自治会費が一戸建ての維持費です。
ただし、リフォームや修復など予め準備を自身でしていく必要があります。
数年たつと、外壁や屋根の塗装、水回りの設備交換で修繕費が必要となる可能性が出てくるからです。
修繕する箇所によっても修繕費は変わりますが、水回りの設備交換だと100万円以上かかります。
中古であれば購入時点で修繕する箇所があることも多く、全て修繕すると数百万円かかります。また、新築同様のリフォームや流行しているリノベーションをすれば、さらに費用が発生します。
修繕費はすべて自分で用意する持ち家ならではの維持費と言えます。
逆を言うと戸建ての維持費に関しては修繕費の圧縮についてもアレンジメント可能なのでその自由度の高さこそ魅力だと思います。
リフォームローンの利用も考えられますが住宅ローンとの二重の支払いは大変なので、将来を考えて毎月貯蓄していきましょう。
最後に自治会費について説明します。自治会費は地域との結びつきのためにも重要な持ち家の維持費と言えます。
地域によって違いますが年会費は数千～数万円が必要です。
マンションにかかる維持費
管理費や修繕積立金、駐車場代がマンションの維持費です。
管理費はマンションでの日常生活を過ごすために必要な維持費です。
例えば、エレベーター、共有部分の照明の電気代や、清掃代、設備の保守点検、庭木の手入れなどの管理の費用です。管理人の人件費や防犯カメラなど様々ものが含まれます。
修繕積立金は大規模修繕工事費として毎月積み立てる維持費です。
修繕積立金で外壁の塗装や配管の維持管理、設備の取り換え・修繕などが行われます。1回の工事に多額の工事費がかかるため毎月少しずつ積み立てていきます。
管理費と修繕積立金の金額は3LDKで合計2.5万円が目安となります。
つまり、ローン返済と合わせて毎月上記の金額を支払わなければいけないです。
自動車を保有している人には駐車場代が発生します。
ほとんどの一戸建てには駐車場があるので、マンションにしか発生しない維持費と言えます。
駐車場代は地域などにもよりますが、例えば東京都23区内であれば毎月2～5万円です。
まとめ
ここまで持ち家の維持費について説明しました。
今回の持ち家の維持費の記事を参考にして、持ち家に求めているもの持ち家での暮らし方を、ご家族とよく考えてどちらを購入するか選択してください。
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